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メルセデスベンツ GLCクーペ 新型、最新技術採用で大幅進化…価格は898万円

  • 《写真提供 メルセデス・ベンツ日本》
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メルセデス・ベンツ日本は11月28日、初のモデルチェンジを受けたミドルサイズSUV『GLCクーペ』新型の販売を開始した。価格は898万円。

GLCクーペは、2017年2月に日本市場に導入されたクーペスタイルのSUV。スタイリッシュなフォルムとSUVらしい存在感を併せ持つ。また、『Cクラス』と同等の安全・快適装備を備えるとともに、ミドルサイズSUV『GLC』と同等の走行性能、利便性を実現している。

初の全面改良となるGLCクーペ新型は、伸びやかで美しいシルエットの中にスポーティかつ洗練された要素を取り入れたエクステリアと、リアルウッドインテリアトリムを採用した質感の高いインテリアを併せ持つ。ダイナミックなドライビング特性に加え、精度を高めた安全運転支援システム、縦型の大型メディアディスプレイを搭載。また、直感的な行先案内が可能なARナビゲーション、片側130万画素のデジタルライト、優れたハンドリングを実現するリアアクスルステアリングなど、フラッグシップモデル『Sクラス』譲りの最新技術を多数採用している。

◆ホイールベース延長でさらに伸びやかなシルエット
標準仕様はフロントグリル周囲を縁取るクロームトリムとアンダーガード調のワイドなクロームトリムによって、フロントマスクを上質かつスタイリッシュに引き締めている。また、スターパターングリルに散りばめられたスリーポインテッドスターが先進的な表情を生み出し、精悍なフロントマスクを形成している。またスリムなヘッドライトや最新デザインのフロントバンパーがワイド感を強調。GLCの独特なプロポーションを強調している。

サイドデザインは、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により陰影を創出。ヘッドライト/リアコンビネーションランプから伸びる前後のホイールアーチ上のライン、前後ドアパネル下部を貫くライン、これら3本のラインが伸びやかなサイドの曲面に絶妙なエッジを加えることで、力強く表情豊かなボディデザインとなっている。また、先代モデルからホイールベースを15mm伸長することでさらに伸びやかでスポーティかつスタイリッシュなシルエットとなった。リアは力強く張り出したフェンダーと水平基調のリアバンパー、スリムな新型リアコンビネーションランプにより、ワイドでシャープに見せるデザインとなった。Cd値は先代モデルの0.30からさらに少ない0.29と、高水準のエアロダイナミクスを実現している。

◆リアルウッドを採用した質感の高いインテリア
インテリアではダッシュボードが上下2つに分かれており、上部は航空機エンジンのナセルを想わせる丸みをつけたやや横長の新デザインの角型エアアウトレットを配置。下部には大きなインテリアトリムが広がり、標準仕様でもオプション選択時でもリアルウッドインテリアトリムを採用し、質感の高い室内空間を演出している。また、ダッシュボードと縦型11.9インチメディアディスプレイを6度、ドライバー側に傾けた新デザインを採用し、視認性を向上。12.3インチコックピットディスプレイは自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見える。

GLCクーペ新型は、より直感的な操作が可能な新世代のステアリングホイールを採用。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる。またリムに静電容量式センサーを備えたパッドを新たに採用。これにより、トルクがなくともドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシストディストロニック(ACC)の使い勝手を向上している。AMGラインではよりスポーティなステアリングホイールを装備する。

室内を彩るアンビエントライトも改良。64色から選択できる単色の発光に加え、色の連続変化ができるようになったほか、乗車時には乗員を迎え入れる演出も設定。エアコンの温度設定にも連動して、青や赤に点灯する。ラゲッジルームは545~1490リットルの大容量を確保する。

◆マイルドハイブリッド搭載、低燃費とスムーズな加速を実現
パワートレインは最高出力197ps/最大トルク440Nmを発生する2.0リットル直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンに、48V電気システムとマイルドハイブリッドであるISG技術を採用。ISG技術によって最大23ps/200Nmのブーストが可能で、さらにスムーズな加速感と、燃費の低減に寄与する。組み合わせるトランスミッションは9速AT「9G-TRONIC」。エンジン回転数を大幅に低減し、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。

「ダイナミックセレクト」にはオフロードモードを追加。雪道や悪路での走破性を高める。また、「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備え、急な下り坂での安定した走行をサポートする。オフロードモードでは、360°カメラシステムによる「トランスペアレントボンネット」機能が使用可能。メディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像を仮想的に映し出し、進路上にある大きな石や深い窪みなどの障害をいち早く確認できる。また、新開発のオフロードスクリーンでは、コックピットディスプレイとメディアディスプレイに情報や操作スイッチ類、さまざまな機能を分かりやすく配置する。コックピットディスプレイには、車両の傾き、路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスのほか、車速、エンジン回転数を表示。メディアディスプレイには、周辺地形におけるGLCクーペの現在の姿勢やフロントホイールの操舵角、リアホイールの操舵方向などを表示する。

足回りでは標準仕様にアジリティコントロールサスペンションを装着するほか、オプションとして、エアマチックサスペンションを用意。伸び側と縮み側にそれぞれ可変ダンピングシステムを備え、路面状況、運転状況、乗車人数や積載状況に応じて減衰力を常に最適に保つ。さらにオプション装備として後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾け、最小回転半径が5.1mと小さくなる。約60km/hを超えるとリアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大4.5度操舵することで、走行安定性を大きく高める。

◆Sクラス譲りの最新装備を採用
GLCクーペ新型はSクラスに搭載するメルセデスベンツ最新の安全運転支援システムを採用。従来に加えて、精密に車線中央を維持する「アクティブステアリングアシスト」や、もしもの場合にクルマを安全に停止させる「アクティブエマージェンシーストップアシスト」、衝突回避・被害軽減をサポートする「アクティブブレーキアシスト」など、新たな機能を追加している。

また、最新世代の対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を採用した。ボイスコントロールは「Hi(ハイ), Mercedes(メルセデス)」をキーワードとして起動。音声認識は目的地入力や電話通話、音楽選択、気象情報などのインフォテインメント機能に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明などにも対応する。また、タッチスクリーンやステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンでも様々な操作ができ、ドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けできる。さらにMBUX ARナビゲーションを採用。車両前面に広がる現実の景色をナビゲーション画面の一部に映し出し、進むべき道路に矢印を表示する。

左右のヘッドライト「デジタルライト」は片側で100万以上のエリアに分割可能な光を照射。これにより、ハイビームアシストが対向車や道路標識に光が当たらないように調整する場合の精度が大きく高まり、ハイウェイモードやカントリーモード、フォグランプ強化機能などの照明が最大限効果的なものとなった。