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ロールスロイス、銀尽くしの世界35台限定車「シルバーゴーストコレクション」を国内初披露…日本導入は1台
ロールスロイスモーターカーズは、1907年型の名車『シルバーゴースト』へのオマージュとして、現行『ゴースト』をベースにした35台限定のビスポークコレクション(特別注文モデル)「シルバーゴーストコレクション」を日本に1台導入し、2月18日に都内で日本初公開した。
1907年型シルバーゴーストは、当時前例のない連続走行距離の新記録1万4371マイル(約2万3000km)を達成。空気のように静かに走行し、銀色の備品と塗装を施したことからシルバーゴーストと命名された。
今回の2018年型シルバーゴーストコレクションは、この業績を称え、英国グッドウッドのロールスロイス本社で生産されたもの。1911年以来、ロールスロイスの伝統を担ってきた純銀製のマスコット「スピリットオブエクスタシー」の土台には、元祖シルバーゴーストのエンジンに多用された銅を用いた細工が施され、伝説のナンバープレート「AX201」と「RR」をデザインした特製ホールマーク(純度保証マーク)が、英国アッセイ・オフィスにより刻印されている。ボディカラーは特注複合銀塗装のカシオペアシルバーで、さらに100%純銀粒子のコーチラインが塗装職人によって8時間かけて手塗りで描かれている。
内装は、オリジナルモデルのカラースキームを思い起こさせるフォレストグリーンの特製レザーとなるほか、先端に銀をあしらった新採用のレザーをフロント/リアドア内張りに使用。「Silver Ghost Since 1907」の文字が刻まれた時計は、銀塊をイメージして、ピーニング処理された純銀製ケースを備える。また、ドアに格納されたロールスロイス製の傘は、端部が銀色に縁どられ、由来を示す刻印が先端に記されたチューダーオーク製持ち手を備えたもの。特注のセントラルコンソールには、シルバーゴーストのスピード感を体現した流線型のシルバーゴーストペンが備えられている。
来日した同社のトルステン・ミュラー・エトヴェシュ取締役社長は「シルバーゴーストコレクションの開発は、当社創業者らの優れた業績への敬意を表すもの。ロールスロイス・ビスポークチームは、オリジナル・シルバーゴーストの豊かな物語を巧みに織り込み、現代のオマージュを創造しました。ロールスロイスとの歴史が長い国である日本でお披露目できることを大変うれしく思っています」と語った。