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その名は「ベントー」、ルノーの超コンパクト電動カーゴ 11月21日発表
ルノーグループ(Renault Group)のモビライズ(Mobilize)は11月17日、超コンパクトな電動商用車、『ベントー』を11月21日、フランスで開幕する商用モビリティショー「SOLUTRANS 2023」に展示すると発表した。カーゴボックスを備えた100%エレクトリックのマイクロバンだ。
◆モビライズが開発
ベントーは、ルノーグループに設けられた4つの新しいビジネスユニットのひとつ、「モビライズ」が手がける。モビライズは、モビリティ、エネルギー、データ関連のサービスを、他のブランドやパートナーに提供する。また、モビライズは、より持続可能でシェアリングモビリティを導入したい顧客を対象にしている。ルノーグループのカーボンニュートラルの目標に沿って、新しいニーズに対応し、持続可能なエネルギーシステムを促進する。
現在、自動車は90%の時間、駐車場などに置かれた状態になっている。モビライズは、自動車の使用時間とコストのギャップを埋めることを目指す。また、新車の価値が登録から3年後に50%以上に下がらないように、残存価値を高めていく。さまざまなパートナーと協力して、環境への影響を減らしながら、人とモノの移動を簡素化、持続可能、アクセスしやすくすることで、自動車の使用時間を最大化することを目標にしている。
◆シティコミューターEV『デュオ』
モビライズは2022年秋、パリモーターショー2022において、超小型のシティコミューターEV『デュオ』を発表した。デュオのボディサイズは、全長2430mm、全幅1300mm、全高1460mm。欧州で標準的な駐車スペースに、3台のデュオを垂直に駐車できるという。2シーターの室内には、乗員が前後に着座する。デュオはリアにモーターを搭載し、後輪を駆動する。14歳以上を対象にした「45バージョン」では最高速45km/h、18歳以上の運転免許保有者を対象にした「80バージョン」では 最高速が80km/hとなる。1回の充電での航続は140kmを想定している。
◆ラストワンマイルサービス用のコンパクトな電気商用車
ベントーはデュオの貨物版だ。パリモーターショー2022ではイメージと概要が発表されていた。ベントーはラストワンマイルサービス用にコンパクトな電気自動車を必要とする、商用の顧客向けに開発された。
デュオの乗客席の代わりに、密閉できるボックスを持っている。容量は約700リットル。左右非対称に分割された両開きのドアを備え、開口部は広い。運転手の右側には、長物を運ぶことができるハッチもある。ボックス内部は、プロフェッショナルのさまざまなニーズ(例えば工具ラックなど)に対応するためにアレンジが可能だ。
ベントーは、2024年からプロフェッショナル向けの長期リースで提供される予定だ。「ベントーは、クールで愛らしい気持ちを商用バンの世界にもたらす。商業活動が人の目にとまるアクティビティになり、ラストマイルサービスのような成長セクターの需要を満す」と、モビライズのデュオとベントーのプロジェクトマネージャー、ベンジャミン・マンソーは指摘している。
モビライズは、デュオに続いて、超コンパクトな電動カーゴのベントーを11月21日、初公開する予定だ。