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ゼロエミッションでパトロール、トヨタのEV『bZ4X』がポリスカーに
トヨタ自動車(Toyota)の英国部門は11月8日、トヨタで最初の量産EV『bZ4X』が、英国ロンドンの警察署に配備された、と発表した。
bZ4Xは、ロンドンで最も多忙な公園警察チームの車両に加わった。同警察は、ケンジントン&チェルシー王立区を担当しており、bZ4Xは28以上の公園、オープンスペース、墓地をパトロール。また、ノッティングヒル・カーニバルなどのイベントで、地域社会の支援を行う。
従来、ロンドン公園警察はディーゼルエンジン車を使用していた。bZ4Xは、ゼロエミッションという長所だけでなく、警察の業務に必要なボディサイズの条件を満たしている。自治区の公共公園内のゲートや道路でも取り回し性に優れ、機材を運ぶのに必要な積載スペースも備えている。
bZ4Xの欧州仕様には、前輪駆動とAWDの2種類が設定される。前輪駆動の場合、フロントアクスルにモーター(最大出力204hp、最大トルク27kgm)を搭載する。0~100km/h加速は7.5秒、最高速は160km/h。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は71.4kWhとした。1回の充電での航続は、最大516kmに到達する。
AWDの場合、フロントアクスルだけでなく、リアアクスルに最大出力109hpのモーターを搭載する。システム全体で、218hpのパワーと34.4kgmのトルクを引き出す。0~100km/h加速は6.9秒。バッテリーは蓄電容量71.4kWhのリチウムイオンだ。1回の充電での航続は最大470km、としている。
充電に関しては、出力6.6kWのチャージャーと出力11kWのチャージャーが用意される。出力150kWの急速充電を利用すると、バッテリー容量の8割を、およそ30分で充電できる、としている。