注目の自動車ニュース
プジョーの小型ミニバン『リフター』のEV、欧州で改良新型…日本仕様は?
プジョー(Peugeot)は11月7日、EVミニバン『Eリフター』の改良新型を欧州で発表した。日本市場に導入されている『リフター』のEV版が、欧州で改良を受けた。日本向けのリフターに関しては、改良に関する発表はない。
改良新型Eリフターは、フロントマスクを一新した。フロントエンドは、よりダイナミックになり、新しいグリルとその中央にある新しいPEUGEOTエンブレムが特長だ。その周囲には、ブランドを象徴する3本爪のライトシグネチャーが配された。フロントバンパーのデザインも新しい。
改良新型には2つのボディサイズが用意されている。スタンダードは全長4400mm。ロングは全長4700mmだ。乗車定員が5名または7名とした。
室内には、人間工学に基づいた新しいダッシュボードが採用された。最新の「PEUGEOT i-Cockpit」は、ダッシュボード中央に10インチの高解像度タッチスクリーンを配置した。コンパクトなステアリングホイールもPEUGEOT i-Cockpitの特長だ。
自然な言語で主要機能を操作できる音声アシスタント「OK PEUGEOT」も装備された。このインターフェースにより、最新世代のPEUGEOT i-Connectや「PEUGEOT i-Connect Advanced」インフォテインメントシステムを操作することができる。
Apple 「Car Play」やグーグル「Android Auto」への接続はワイヤレスに。これにより、スマートフォンのプラグを接続することなく、スマートフォンのコンテンツをセンタースクリーンに映し出すことができる。スマートフォンのワイヤレス充電器は、センターコンソールに設置された。合計3つのUSBソケットも装備されている。
EVパワートレインのモーターは、最大出力136hp、最大トルク27.5kgmを発生する。走行モードは3種類で、ノーマル、エコ、パワーが切り替えられる。0~100km/h加速は11.2秒で、最高速は135kmhとした。
バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は50kWhとした。EVパワートレインの改良により、1回の充電での航続は、最大320km(WLTPサイクル)に拡大した。航続を最大化するために、ヒートポンプを採用した。回生ブレーキのレベルは、パドルシフトで3段階に調整できる。
シンプルな標準ソケットによる充電から、バッテリーの80%を30分で充電できる急速充電まで、3つの充電方式が導入される。自宅での充電は、16Aソケットに対応しており、フル充電に15時間かかる。急速充電には、出力7.4~11kWのウォールボックス急速充電ユニットが用意される。フル充電に要する時間は、単相7.4kWウォールボックスで7時間30分、三相11kWウォールボックスで5時間となる。最大出力100kWの充電ステーションで急速充電が可能で、バッテリー容量の8割を30分で充電できる。