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【トヨタ クラウンセダン】セダンを再定義、FCEVも設定—価格は730万円から
トヨタ自動車は11月2日、『クラウン(セダン)』新型を発表し、注文の受付を開始した。発売は11月13日を予定している。
トヨタは昨年7月、「これからの時代のクラウンらしさ」を追求した4つの新しいクラウンを発表。セダンとSUVを融合させた「クロスオーバー」、アグレッシブな走りを楽しめる「スポーツ」、ショーファーニーズにも応える「セダン」、大人の雰囲気のSUV「エステート」を披露した。
◆正統派セダンを再定義する新スタイル
クロスオーバー、スポーツに続く、クラウン新型第3弾となるセダンは、快適な乗り心地と上質な走りとともに、ショーファーニーズを満たすくつろぎの空間を創出。正統派セダンを再定義する新スタイルで、パーソナルにもビジネスにも応える「ニューフォーマル」という新たな価値観に挑戦し、「セダン再発見」を感じさせるクルマになっている。
クラウン(セダン)は「オーソドックスなセダンはつくりたくない」というデザイナーたちの思いのもと、ニューフォーマルセダンという新たな価値の創造にチャレンジした。ホイールベースを3メートルに設定し、ショーファーニーズに応えるべく、後席のゆとりを創出。足元のスペースも広くなり、足抜きしやすいスムーズな乗り降りを実現した。
また、水素社会の実現に向け、フラッグシップであるクラウンに、今回新たに走行中にCO2を排出しない燃料電池車(FCEV)を用意。ハイブリッド車(HEV)とともに、多様なニーズに応える選択肢を増やしながら、電動車の普及やカーボンニュートラルの実現に貢献していく。
価格はFCEVが830万円、HEVが730万円。サブスクリプションサービス「KINTO」(個人・法人)でも、11月9日より取扱いを開始する。月々10万8130円から乗ることができる。
◆FCEVは3分の充填で約820km走行可能
FCEVは走行中にCO2を一切排出しない電動車。静粛性や環境配慮面でのショーファーカーとしての価値に加え、FCEVならではの加速性能で走りの楽しさも実現した。MIRAIと同じ高性能FCシステムを採用。3本の高圧水素タンクと燃料電池などを搭載し、1回あたり約3分の水素充填で約820km走行可能。アクセルを踏んだ瞬間からトルクが立ち上がり、スムーズに伸びるFCEVならではのパワーと、モーター駆動ならではの静粛性や乗り心地を実現した。
HEVは新開発の2.5リットルマルチステージハイブリッドシステムをトヨタとして初搭載。エンジンと2つのモーターに加え、有段ギアを組み合わせることで、あらゆる車速域からのアクセル操作に応える駆動力を実現した。従来はエンジン最高出力を使用できる車速領域が約140km/hからだったが、本システムでは約43km/hから使用可能になった。高速走行時はエンジン回転数を低く抑え、低燃費で静かな走りを可能に。排気量をダウンサイジングしながら、力強い動力性能と燃費性能を両立している。
また、FCEVは外部給電システムを搭載。大出力の電力を住宅や電気製品に供給できる。さらにFCEV/HEVともに車内2か所のアクセサリーコンセント(AC100V 1500W)で電気製品を利用可能。走行中だけでなく、非常時給電システムとして、車両が停止した状態でも給電できる。