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トヨタのHVピックアップを421馬力に強化、2WDストリートトラック再来
トヨタ自動車(Toyota)の米国部門は10月31日、カスタマイズカー『タコマXランナー・コンセプト』を、米国ラスベガスで開幕したSEMAショー2023で初公開した。
タコマは、トヨタの北米市場向けの中型ピックアップトラックで、米国の中型トラックセグメントでは長年、ベストセラー車に君臨している。およそ8年ぶりにモデルチェンジした新型は、4世代目モデルで2023年5月、米国で発表された。
タコマXランナー・コンセプトは、新型タコマをベースにしたカスタマイズモデルを提案する。かつて、米国では2WDのストリートトラックが一大ブームとなった。タコマのXランナー・コンセプトは、この2WDストリートトラックの再来になるという。
トレッドは3インチ以上拡大され、フレームは強化された。グレッシブなフロントマスクには、「X-Runner」のロゴ入りのLEDプロジェクターヘッドライトが装備された。13.9インチの『タンドラ』用フロントブレーキを冷却するベンチレーションを備えたカスタムエアロフェアリングを採用。ボンネットスクープも専用設計で、エンジンルームに冷気を取り込む。
タンドラのエアサスペンションを流用した。フロントはタンドラのサスジオメトリーに合わせて、アッパーアームとロアアームを延長。リアでは、アッパーアームとロアアームの長さをタンドラのリアアクスルハウジング、アクスルシャフト、ベアリングに合わせて長くし、フロントの幅と強度にマッチさせた。スプリングは強化され、リモートリザーバーを備えたカスタムバルブの2.5インチのビルシュタイン製アルミボディショックを装着する。21インチのカーボンファイバー製ホイールに、ミシュランの285/45R21スポーツタイヤを組み合わせた。
ハイブリッドパワートレインの「i-FORCE MAX」も強化された。2.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン+モーターのハイブリッドシステム全体のパワーは、326hpから421hpへ、95hp強化されている。