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BMW 5シリーズ セダン、新型は全車電動化…納車開始
BMWは10月18日、ミドルクラスセダン『5シリーズセダン』(BMW 5 Series Sedan)新型の納車を10月21日、ドイツ本国で開始すると発表した。ドイツ本国でのベース価格は、5万7550ユーロ(約910万円)だ。
◆光るキドニーグリル「BMWアイコニック・グロー」が装備可能
新型BMW 5シリーズセダンは、新しいデザイン言語により、スポーティさに加えて、エレガンスとセダンらしい格式のある存在感を強調している。フロントのデザインは、現代的な解釈によるツインヘッドライトとBMW伝統のキドニーグリルを垂直方向に拡大し、やや前方に突き出たシャークノーズ&ロングボンネットが特長だ。ほぼ垂直に配置されたLEDには、デイライトライニングライトとウィンカーの機能を持たせた。キドニーグリルには、夜間走行時にBMWブランドの象徴である造形を印象的にライトアップする「BMWアイコニック・グロー」が装備できる。
ボディサイドのデザインは、高いショルダーライン、金属を削り出したような塊感のある力強くデザインされたドアパネルとフェンダーの造形、正確にトレースされた2本のキャラクターラインが特長。ブラックのサイドスカートがサイドビューを引き締め、ドア表面に埋め込んだドアハンドル、Cピラー下部にあるエンボス加工された5の数字を配した「ホフマイスター・キンク」を形成するガーニッシュへと、ダイナミックに伸びたシルエットが、力強いリアエンドへと流れ込んでいる。
リアのデザインは、クロームストリップで分割されたフラットなテールライトが、L字型を表現。リバースライトをリアバンパー内に配置している。新型のボディサイズは、全長5060mm、全幅1900mm、全高1515mm、ホイールベース2995mm。従来モデルに対して、全長は97mm、全幅は32mm、全高は36mm大きい。ホイールベースは20mm延長されている。
◆BMWならではの「駆けぬける歓び」を追求したインテリア
新型のインテリアは、BMWならではの「駆けぬける歓び」を追求した。長距離走行で快適性を実現するデザインエレメントが採用されている。 広いスペース、随所に取り入れられたモダンな機能、高性能のオーディオ、高品質な素材、高度なデジタルサービスがインテリアを特長づけている。
新型の運転席は、先代モデルに比べてボタン類が大幅に削減された。「BMWカーブド・ディスプレイ」は、最新の12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで構成されている。
インストルメントパネル中央からドアトリムを立体的なクリスタル面が貫く「BMWインタラクション・バー」を用意した。ドライバーの好みの走行モードに応じて、室内の雰囲気を切り替えられる。ステアリングホイールも新設計され、下部セクションが平らになった。コントロールパネルとセンターコンソールのセレクターレバーには、操作時のフィードバックが追加されている。
新型はシート、ダッシュボード、ドアパネルの表面に加えて、ステアリングホイールを、地球環境に配慮し、植物を主原料とした持続可能な素材で仕上げた。この「ビーガン・インテリア」は、上質なレザーと同等の柔らかさと風合い、耐久性を実現しているという。
◆48VマイルドハイブリッドやPHEVを用意
新型5シリーズセダンのパワートレインは、48ボルトのマイルドハイブリッドをはじめ、全車が電動化された。中でも、プラグインハイブリッド車(PHEV)には、最新世代の「BMW eドライブ」技術を導入した。2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力190hp、最大トルク31.6kgmを発生する。8速AT「ステップトロニックスポーツ」と一体設計されたモーターは、最大出力184hpを引き出す。PHEVシステム全体で、299hpのパワーと45.9kgmのトルクを獲得する。この効果で、0~100km/h加速6.3秒、最高速230km/hの性能を発揮する。
バッテリー(二次電池)はリチウムイオンで、蓄電容量は19.4kWh に大容量化した。これにより、EVモードの航続は最大103km(WLTPサイクル)に拡大した。EVモードの最高速は140km/hだ。
バッテリーの充電に関しては、出力7.4kWのチャージャーで約3時間15分。一般的な家庭用コンセントの場合、約11時間45分、としている。