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お気に入りの部屋そのままに出かけられる! 日産「キャラバン MYROOM」が2024年4月発売、先行「Launch edition」仕様も登場

日産自動車は、新たな車中泊のカタチを提案する「キャラバン MYROOM」を発表すると共に、期間限定の特別仕様車「キャラバン MYROOM Launch edition」を先行して発売する。

「キャラバン MYROOM」は2024年夏に発売予定で、「キャラバン MYROOM Launch edition」は2024年上旬を予定している。

日産自動車ビジネスパートナーシップ開発本部の谷内陽子氏とチーフマーケティングマネージャーの岡部龍太氏によると、キャンピングカーのオーナーはDIYで車内をいじるのが好きな層、アクティブにキャンプやアクティビティを楽しむ層、そしてマイペースに旅を楽しみたい層の3つに分かれているという。

「キャラバンMYROOM」はこの3つ目、マイペースに旅を楽しみたい層に向けとして開発されており、ゆったりくつろげる、お気に入りの部屋そのままに出かけられる。クルマで出かけるのではなく、部屋にタイヤがついて移動できるイメージであると谷内氏は語った。

メインのターゲットとしては夫婦やパートナーの2人旅で、そこにペットが一緒の最大で2人と1匹での使用を想定。

内装はナチュラル(飾らない)、コージー(居心地が良い)、クリーン(清潔な)の3つのコンセプトがあり、明るい木目調の化粧板をふんだんに使用。さらにクルマらしさを軽減するため、曲線を極力減らして直線で構成することで、部屋感が増すデザインとなっている。

また、車内の活用方法として3つの重要なシーンが想定されている。1つ目が「ソファーでの憩い」として、2人並んでソファーに座り、くつろぎを共有するシーンとなっている。

2つ目が「2人それぞれの憩い」として、テーブルを挟んでソファとベッドでそれぞれの時間を過ごすスタイル。

3つ目が「ワンアクションでベッド展開」で、簡単に展開できる跳ね上げベッドを採用しており、フックから外すだけでゆっくりとベッドが展開されるので、簡単かつ力がなくてもすぐにベッドスタイルに変更することができる。

車内の装備として特徴的なのが、新開発の「2in1シート」だ。前向きの走行モードから後ろ向きのソファーモードにすぐ変形することができる上、走行モードの時は安全な姿勢を保つよう硬い面が上面に来るようになっていて、ソファーモードの時は柔らかいクッション面が上にくるよう硬さの異なるクッションパッド構造が採用されている。

これらに加え、スライド式のテーブル位置を変えることで、自由な車内レイアウトが楽しめる。

それ以外の装備はスポット照明付き木目調ルーフパネル、木目調ブラインド、リアのロールスクリーン、運転席や後部座席横に設置されたカーテンと、シンプルな構成となっている。ディーラーオプションとして、「リーフ」で使用されていたバッテリーを再利用した「ポータブルバッテリー from LEAF」も用意されている。

エクステリアはグラックグリル、ブラックドアハンドル、ブラックドアミラー、ブラックスチールホイールと専用パーツで引き締めた印象に。

ボディカラーは「MYROOM」専用カラーとなるサンドベージュ/ホワイトに加え、ピュアホワイトパール、ステルスグレー、ミッドナイトブラックの4色が選択できる。

駆動方式やエンジンは2WDのガソリン、2WDのディーゼル、4WDのディーゼルの3パターンで、価格は595.9万~714万であることも発表された。

「キャラバン MYROOM」があえてシンプルな構成である理由について岡部氏は「キャンピングカー市場は右肩上がりで成長していて、中でもベッド装備のみの車中泊仕様が人気を集めている。8ナンバーにしない、ベッドキットだけの車両がすごく伸びていて、今回のMYROOMもこのカテゴリとなっている」とコメント。さらにこの層は自由な旅の手段として車中泊を好み、ギア満載ではなく、最小限の装備で身軽に旅を楽しむ人たちが多いため、シンプルな装備の「MYROOM」と相性がいいそうだ。

2023年10月11日から「キャラバン MYROOM Launch edition」の注文受付が開始し、各地で内覧会も実施される。すでに決まっているものとして、10月15日に栃木県・日産自動車栃木工場、10月21~22日に岩手県・ツガワ未来館アピオで内覧会が行われる。

実車が気になる方はぜひ内覧会にも足を運んでみてほしい。