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アストンマーティンのハイパーカー『ヴァルキリー』、ルマン24時間レース参戦へ…2025年から

  • 《photo by Aston Martin》
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アストンマーティン(Aston Martin)は10月4日、ハイパーカー『ヴァルキリー』のレーシングプロトタイプが、2025年からルマン24時間耐久レースへ参戦すると発表した。

アストンマーティンの耐久レースパートナー、「ハート・オブ・レーシング(HoR)」のサポートとバックアップを受け、少なくとも1台以上のヴァルキリーのレースカーが2025年から、FIA世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)の各ハイパーカークラスに参戦する。これはプロトタイプのヴァルキリーが、ルマン24時間レース、ロレックスデイトナ24時間レース、セブリング12時間レースというスポーツカーレーシングで最も権威のある3つのイベントに参加することを意味するという。

ヴァルキリーのサーキット専用車「AMR Pro」は、もともとLMHハイパーカー規制に対応するよう設計、開発されていた。アストンマーティンのパフォーマンステクノロジー部門が、「アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1」チームの英国シルバーストーンのAMRテクノロジーキャンパスにおいて、WECでの直接の競争相手と同等となるよう、既定の空力やパワー性能の範囲内で、ヴァルキリーのコンペティションプロトタイプバージョンの開発に着手した。今後、2025年シーズンまでに、WECハイパーカークラスとIMSA GTPクラスに向けて認定を受ける予定となっている。

レース仕様に最適化されたカーボンファイバー製シャシーを備えたヴァルキリーは、標準仕様で最高エンジン回転数1万1000rpm、システム最大出力1000bhpを引き出すコスワース製6.5リットル自然吸気V型12気筒ガソリンエンジンの改良型を採用する。パワーユニットは、ハイパーカークラスの重要な性能調整要件を組み入れるため、さらに強化され、トップレベルの長距離レースの過酷さに耐えられるよう開発される。ヴァルキリーのAMR Proと同様に、公道走行可能なヴァルキリーに搭載されるバッテリー電力ハイブリッドシステムは、レーシングカーには搭載されない、としている。