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マツダ ロードスター 大幅改良、走りとデザインが進化…先進安全技術やコネクティッドサービスも導入
マツダは、小型オープンスポーツカー『ロードスター(ソフトトップモデル)』『ロードスターRF(リトラクタブルハードトップモデル)』を大幅改良、10月5日より予約を開始した。
今回の改良では、新たな安全法規に適合しながら、ロードスターらしさを追求した進化により、「人馬一体」の走りの楽しさをさらに高めている。
価格はロードスターが289万8500円から367万9500円、ロードスターRFが379万6100円から430万8700円。発売は2024年1月中旬を予定している。
◆先進安全機能やコネクティビティシステムが進化
先進安全機能では、マツダレーダークルーズコントロール(MRCC)とスマートブレーキサポート[後退時検知機能(SBS-RC)]を新採用する。MRCCは設定した速度での定速走行や、車間距離を一定に保って走行するための運転支援機能。フロントグリル左側に設けたレーダーセンサーが先行車を検知することで、定速走行や追従走行を支援する。SBS-RCは約15km/h以下で後退中にクルマの左右や後方に接近してきた車両を検知。衝突を回避できないと判断したとき、ブレーキ制御を支援することで衝突時の被害の軽減を図る。
また、コネクティビティシステム「マツダコネクト」も進化し、8.8インチのセンターディスプレイを新たに採用した。前方の視界を確保しながら、エアバッグ作動時の干渉を避けるため、画面の縁部分をできるだけ狭くしたフレームレス構造を採用。スマートフォンからアプリを通じて車の状態が確認できたり、万が一の事故の際には自動で救急車を手配するコネクティッドサービスも採用している。
◆よりスポーティな表情に
エクステリアデザインでは、デイタイムランニングライトの変更によって、生き物の瞳のような表情を維持しつつ、スピード感やライトウエイトスポーツカーらしさを表現。リアコンビランプは、歴代ロードスターに共通して採用されている「円形+楕円」のモチーフをより鮮明に表現するとともに、現行車が持つユニークさに磨きをかけた。さらにヘッド、リア、ターンランプなどを含め、すべてのランプをLED化した。
足元では、軽やかさと機能美を表現した新たなホイールを設定。ホイール中央から周辺へまっすぐに伸びたスポークが、車軸からタイヤに動力を確実に伝えているようなデザインとすることで、スポーツカーとしての性能の高さや強さ、精緻さを表現している。
ボディカラーには、エアログレーメタリックを追加。ソリッドカラーのような鮮やかさとメタリックカラーならではの陰影感をバランスさせた新色は、ロードスターに軽快さとクールな印象を与える。
また、往年のライトウェイトオープンスポーツカーを彷彿とさせるスポーツタン内装とベージュ幌のカラーコーディネーションを新たに設定した。
◆アシンメトリックLSD採用で旋回挙動を安定
ダイナミクス性能では、新開発の「アシンメトリックLSD」(ロードスターSを除くMT車のみ)を採用する。軽量・コンパクトで耐久性の高い円錐クラッチ型LSDにカム機構を追加し、減速時と加速時で異なるカム角を設定することで、それぞれに最適な差動制限力を実現。特に減速側の差動制限力を強めることで、後輪の接地荷重減少により車両挙動が不安定となりやすいターンインでの減速旋回時の安定性を向上した。さらに、ロードスターのエンジンやサスペンション、タイヤ特性に最適化したイニシャルトルクと差動制限特性のチューニングにより、これまで以上にスムーズでリニアな旋回特性を実現。街中ではさらに軽やかに、ワインディングでは旋回時の安定性が格段に向上している。
より軽やかで正確なステリングフィールを実現するため、ステアリングシステムにも改良を加えた。ステアリングラックの摩擦を低減しながら、モーターアシストの制御ロジックをより緻密に進化することで、自然ですっきりとしたフィードバック感を実現。ハンドルを切り始めてから戻すまで、一貫してタイヤと路面のコンタクトが感じられる高い一体感を目指した。
エンジンパフォーマンスフィールも進化。SKYACTIV-G 1.5では、国内ハイオクガソリンに合わせた専用セッティングを施すことでさらなる高効率化を実現。加速の伸び感を強化しながら、出力を3kW向上した。さらに、MT車にはSKYACTIV-G 2.0も含めた駆動力制御に最新の制御ロジックを導入し、アクセル操作時のレスポンスを改善。アクセルを踏み込んで加速するシーンだけではなく、アクセルを緩めて減速するシーンにおいても、よりドライバーの意に沿った駆動力の応答性を実現した。
また、多くの人により安全にモータースポーツを楽しんでもらうため、MT車にはサーキット走行に最適化したダイナミックスタビリティコントロール(DSC)の新制御モード「DSC-TRACK」を追加した。DSC-TRACKでは、スポーツ走行におけるドライバーの運転操作を最大限に尊重し、ドライバーがコントロールできないような危険なスピン挙動に陥った場合に限って制御が介入。愛車を傷つけるリスクを減少させる。