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アウディスポーツ40周年記念車、646馬力のEVスポーツがベース…欧州99台限定

  • 《photo by Audi》
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アウディは9月13日、高性能4ドアEVスポーツ『RS e-tron GT』(Audi RS e-tron GT)をベースにした「アイス・レース・エディション」を、欧州99台限定で発売すると発表した。

◆シルバーとホワイトのカラーはきらめく雪の結晶と氷の湖を表現
同車は、「アウディスポーツ」の設立40周年を記念する限定車だ。オーストリアで開催される「GPアイスレース」に着想を得た専用仕上げの内外装が特長になる。

外観は、フロレットシルバーメタリックにカーボンルーフ、専用デカールを組み合わせた。シルバーとホワイトのカラーは、きらめく雪の結晶と氷の湖を表現したもので、パープルのアクセントは、スキーゴーグルをイメージさせるという。

室内は、シートセンターパネル、ショルダーアーチ、サイドボルスターにダイヤモンドシルバーレザーを使用した。ブラックレザーとパープルステッチのコントラストによって、エクスクルーシブな雰囲気を追求している。

◆0~100km/h加速3.3秒で最高速は250km/h
4ドアEVスポーツの『e-tron GT クワトロ』をベースに高性能化を図ったのが、RS e-tron GTだ。「RS」の名前をEVに初めて付したモデルになる。

フロントのモーターは最大出力238ps、リアのモーターは最大出力456psを発生する。システム全体では、最大出力598ps、最大トルク84.6kgmを獲得する。ブーストモードが起動した場合、最大出力は一時的に646psに増加する。0~100km/h加速3.3秒、最高速250km/hの性能を可能にしている。

リチウムイオンバッテリーは、前後アクスル間の最も低い位置に搭載された。スポーツカーならではの低い重心を実現すると同時に、50対50 に近い理想的な前後重量配分を追求している。高電圧バッテリーは、蓄電容量が93kWh (正味容量は84kWh)。800Vのシステム電圧は、高い連続出力を可能にし、充電時間を短縮する。

◆電動4WDが前後アクスル間の駆動トルク配分を瞬時に調整
通常走行時は4輪駆動に設定され、「アウディドライブセレクト」のダイナミックハンドリングシステムで「エフィシェンシー」モードを選択した場合のみ、前輪駆動が優先される。その場合でも、滑りやすい路面を走行中、ハイパワーが必要になった場合や、高速コーナリング時などには、機械式quattroドライブと比較して、5倍の速さでリアの電気モーターにより多くのトルクが配分される。電動4輪駆動システムは、前後アクスル間の駆動トルク配分を、連続的かつ完全可変に1000分の1秒単位で調整する。

ドライバーがアクセルペダルを緩めると、駆動システムはコースティングモードへ切り替わり、効率的に惰力走行を行う。アウディドライブセレクトで「ダイナミック」を選択している場合、アクセルから足を離すとオーバーランモードが起動して、エネルギー回生を行う。走行モードに関わらず、ドライバーはステアリングホイールのパドルによって、回生レベルを選択することができる。

また、「MMI」システムで「オート」を設定することも可能だ。ナビゲーションルートと車載センサーからのデータに基づき、プレディクティブエフィシェンシーアシストがコースティングと回生を切り替える。

制動時、最大0.3Gまでの減速は電気モーターによって行われる。これは日常走行の大部分をカバーする。これにより、最大265kWの回生が可能になる。油圧を使用する通常のホイールブレーキは、急減速した場合にのみ作動する。その場合でも、車両がほぼ完全に停止するまで回生機能は起動状態に留まる。フル加速、スポーティな走行時、コースティング、ブレーキ回生を含むあらゆる走行条件において、ブレーキ、サスペンション、ドライブ、パワーエレクトロニクスなどのコントロールシステムが緊密かつ迅速に連携して作動する、としている。