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フォードの大型ピックアップトラック、HVの販売比率向上へ…2024年型『F-150』発表
フォードモーター(Ford Motor)は9月13日、米国で開幕したデトロイトモーターショー2023において、大型ピックアップトラックのフォード『F-150』の2024年モデルを初公開した。
◆新デザインのフロントグリルやヘッドライトを採用
フォードF-150は、大型ピックアップトラックで、米国のベストセラー車のフォード「Fシリーズ」の主力モデルだ。Fシリーズは長年、米国市場における最量販車になっている。
2024年モデルでは、新デザインのフロントグリルやヘッドライトを採用した。リアには、「プロ・アクセス・テールゲート」を用意する。 荷台へのアクセスをより容易にするため、ステップの切り欠きを広げ、バンパーの奥行きを広げた。プロ・アクセス・テールゲートを装備したF-150は、このクラスのピックアップトラックの中で唯一、開口部が100度に開く一体型スイングゲートを備えているという。
荷台には、ベッド・ストレージ・ボックスを標準装備した。荷台の右側コーナーに配置されている。タイダウンストラップ、バンジーコード、チェーン、ケーブル、緊急ツール、安全ゴーグル、作業用手袋、懐中電灯など、小さなツールやアクセサリーが収納できる。
◆12インチのタッチスクリーンを搭載した「SYNC 4」
室内には、12インチのLCD静電容量式タッチスクリーンを搭載した「SYNC 4」が全車に標準装備された。ドライバー正面には、12インチのクラスタースクリーンが配置される。12インチのクラスタースクリーンは、選択したドライブモードを専用のグラフィックやアニメーションで表示する。オフロード走行に関するデータやターンバイターンナビゲーションを表示することもできる。
F-150に初めて、ヘッドアップディスプレイが用意された。部分自動運転を可能にする「フォード・ブルークルーズ」や牽引性能、オフロードドライブモードなどの情報が表示される。
フォード盗難車両サービスは、車両が発信する位置情報を利用して、盗難に遭ったフォード車の発見を支援するコネクテッドサービスだ。車両への不正アクセスがあった場合、顧客に警告を発し、車両のセキュリティを作動させる。「FordPass」アプリを通じて、24時間365日稼働のフォード盗難車両サービスコールセンターに通報。通報後は、地元当局がコールセンターの助けを借りて、車両の所在を突き止める。その過程で、オーナーには最新情報が伝えられる。
◆ハイブリッドの価格を3.5リットルV6と同額に引き下げ
現在販売されているF-150のパワートレインの10%がハイブリッドだ。フォードは2024年モデルにおいて、ハイブリッドの生産比率を倍増させ、より多くの顧客にハイブリッドパワートレイン車を販売する計画。2024年末までに、フォードはF-150のハイブリッド「パワーブースト」を、米国で最も売れているハイブリッド車のひとつにすることを目指している。
2024年モデルでは、「XLT」から「プラチナムプラス」グレードまでのハイブリッドの米国価格を、3.5リットルV型6気筒ガソリン「EcoBoost」エンジン搭載車と同額に引き下げた。これにより、顧客に選択の余地を提供し、ハイブリッドをより身近なものにしていくという。
ハイブリッドパワートレイン車は、最大出力430hp、最大トルク78.8kgmを引き出す。電化製品に電力を供給する出力2.4kWの「Pro Power Onboard」を標準装備した。オプションで7.2kWにアップグレード可能、としている。