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日産『リーフ』がクロスオーバーSUVに転生!? 次期型の初公開はジャパンモビリティショーか
2010年の登場以来、日本で約17万台を販売し、電気自動車(EV)の可能性を世に知らしめた日産『リーフ』。2017年に登場した2代目では航続距離の延長や、スポーティな車種の追加など商品性を高めつつあるが、6年が経ちいよいよ次期型へのバトンタッチが近づいている。
スクープ班が入手した次期型リーフに関する情報をもとに、その姿を大予想!
◆航続距離は600km? SUVスタイルに生まれ変わる次期型リーフ
日産は2021年11月、「Nissan Ambition 2030」の中で2030年度までにEV15車種を含む23車種の新型電動車を投入することを発表。2026年度までにEVとハイブリッドのe-POWER搭載車を合わせて20車種導入するとした。この時に公開されたコンセプトモデルの1台『チルアウト』(Nissan Chill-Out)の市販版を、英国サンダーランド工場で生産することも明かされたが、このチルアウトこそ次期型リーフの可能性が高い。
チルアウトは、ルノー日産三菱アライアンスの「CMF EV」プラットフォームをベースに、『エクストレイル』などにも採用されている4輪制御技術「e-4ORCE」を採用することも発表されていた。バッテリーを含むパワートレインに関してはこの時点で明かされていなかったが、全固体電池の搭載は2028年度を目指していることから、次期型リーフのバッテリーは従来と同じリチウムイオン電池と見て良いだろう。
ちなみに、現行型リーフはベースモデルに110kWhバッテリーを、上級の「リーフe+」には160kWhのバッテリーを搭載し、リーフe+の航続距離は458kmを実現している。効率の良い全固体電池ほどではなくとも、次期型リーフでは600kmが目標となるのではないか。航続距離への不安を払拭することで、商品力を高めてくるのは間違い無いだろう。
そしてエクステリアデザインだ。チルアウトで見せた未来的なデザインを、より実用的に落とし込んだ形で量産化される。ハッチバックスタイルだったリーフだが、SUVブームに乗っかり地上高が高いクロスオーバーSUVスタイルとなるのが大きなポイントだろう。
Vモーショングリルとヘッドライトを融合させた新たなフロントマスクのデザインは、2022年に登場したミニバン『セレナ』で先行して採用されており、日産の新時代のデザイン哲学をアピールする意味でもこの路線で行くことは確実だ。全体的なイメージは電動SUV『アリア』の弟分としてキャラ立ちさせるという感じだろうか。AUTECHやNISMOモデルの登場にも期待がかかる。
次期型リーフのワールドプレミアは2024年内と予想されるが、これまで日産は東京モーターショーで目玉モデルやそのコンセプトを大々的に発表してきただけに、10月26日に開幕する「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」でその姿を見せる可能性も大だ。