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キャデラックの大型SUV『エスカレード』にEV仕様、IQ の航続は724km

  • 《photo by Cadillac》
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キャデラックは8月9日、大型SUV『エスカレード』のEV、「エスカレードIQ」(Cadillac ESCALADE IQ)を米国で初公開した。2025年モデルとして、2024年後半に米国市場で発売される予定だ。

◆ツインモーターは最大出力750hp
キャデラックのフルサイズSUVが、エスカレードだ。このエスカレードが、初めてフル電動化された。エスカレードIQは、内燃エンジン搭載のエスカレードに追加される形で登場する。

エスカレードIQのフロントマスクは、内燃エンジンを積むエスカレードとは異なる。『リリック』や『セレスティク』と同様、キャデラックの最新EVの表情に仕上げられた。

エスカレードIQには、蓄電容量200kWhのリチウムイオンバッテリー「アルティウム」を搭載する。1回の充電での航続は、最大で724kmに到達する見通しだ。衝突時にバッテリーを保護し、車両全体の強度と剛性を高める構造を採用している。

2モーターの「eAWD」システムは、「ベロシティ・マックス」モード時に、最大出力750hp、最大トルク108.5kgmを獲得する。これにより、 0~96km/h加速5秒以下の性能を可能にしている。

◆ダッシュボード全面を覆う55インチのLEDディスプレイ
ダッシュボード全面を覆うように、55インチのLEDディスプレイを配置した。クアルコムテクノロジーズ社の「Snapdragon Auto 5G Modem-RF」システムを利用することで、車内で5G接続が可能になる。インフォテインメントシステムには、「Googleビルトイン」を組み込んだ。「Google Assistant」、「Google マップ」、「Google Play」により、ハンズフリー通話、最新の交通情報や最寄りの充電ステーション情報の取得、お気に入りのアプリのダウンロードなどが行える。

後席乗員向けに、「エグゼクティブ・セカンドロウ・シートパッケージ」を用意した。収納可能なテーブルトレイ、12.6インチのパーソナルスクリーン、リアコマンドセンタースクリーン、ワイヤレスのデュアルチャージングパッド、USB-CとHDMIポート、マッサージ機能付きシート、ヘッドレストスピーカーなどをセットしている。

3列目シートは、電動折りたたみ式。最大7名が乗車できる。3列目シートはフラットに折りたため、収納スペースが拡大できる。フロントには、収納スペース「eトランク」を設けた。ゴルフバッグ2個が収まる容量の荷物スペースだ。グリルシールドをフロントフェイシアではなくボンネットに組み込むことで、敷居を低くし、荷物を積みやすくしている。

◆ハンズフリーで高速道路を走行できる「スーパークルーズ」
最新の先進運転支援システム(ADAS)として、「スーパークルーズ」を標準装備する。スーパークルーズは、ハンズフリーの運転支援技術で、米国とカナダの延べ64万km以上の高速道路で、ドライバーはハンズフリーで走行することができる。

スーパークルーズが作動すると、LiDAR地図データ、リアルタイムカメラ、レーダー、GPSが車線に沿って車両を走行させ、ハンズフリーで運転することができる。これらのシステムは「センサー・フュージョン」によって連携し、ドライバーの快適性と利便性を向上させながら、車線の中央を維持する。

スーパークルーズは、先行車との車間距離を維持するために、車両を加速または減速させ、車線位置を維持するためにステアリング操作を支援する。さらにスーパークルーズは、ドライバーの頭の位置や道路に対する視線をモニターしながら、遅い車両を追い越したり、車線変更したりすることができる、としている。