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メルセデスベンツの電動SUV『EQB』、「AMGライン」にも改良新型…IAAモビリティ2023
メルセデスベンツは9月5日、小型電動SUVで3列シート仕様も用意する『EQB』(Mercedes-Benz EQB)の改良新型の「AMGライン」仕様を、「IAAモビリティ2023」で初公開した。
◆専用デザインのフロントバンパーとグリルを装着
AMGラインは、メルセデスベンツの各車に用意されているスポーティ仕様だ。改良新型EQBにも、AMGラインがラインナップされる。
AMGラインは、スポーティな内外装が特長だ。フロントのブラックパネルグリルの星はクローム仕上げ。フロントバンパーは専用デザインで、両サイドに2本のスリットが入る。
インテリアには、「ARTICO MICROCUT」を使用したブラック内装が用意された。また、AMGホイールは、マルチスポークデザインとしている。
◆「EQB 250+」の航続は536kmに拡大
改良新型では、「EQB 250+」グレードのモーターが、最大出力190hp、最大トルク39.3kgmを発生する。バッテリーの蓄電容量は70.5kWh。空力性能の向上や低転がり抵抗タイヤの採用などにより、1回の充電での航続を最大536kmに引き上げた。
また、改良新型には、最上位グレードとして、「EQB 350 4MATIC」を欧州で設定する。EQB 350 4MATICグレードでは、フロントだけでなく、リアにもモーターが搭載され、電動4WDの「4MATIC」になる。前後のモーターは最大出力292hp、最大トルク53kgmを引き出す。
バッテリーの蓄電容量は66.5kWh。タイヤは235/55R18サイズの低転がり抵抗仕様だ。 1回の充電での航続は、最大448kmを可能にしている。
◆航続拡大のための新テクノロジー
改良新型では、航続の拡大のために、リアホイールアーチにリーディングエッジを採用した。スポイラーとして機能するリッジが、テールライトに組み込まれた。転がり抵抗を低減する235/55R18タイヤも航続拡大に貢献している。多くの欧州市場では、このサマータイヤが標準装備された。
「レンジモニタリング」機能を導入する。「MBUX」でこの機能を有効にすると、エネルギーを節約するためのいくつかのオプションが、センターディスプレイに表示される。
レンジモニタリング機能では、ECOドライビングプログラムやDAutoの選択、ECO+空調機能への切り替えなどが推奨される。状況に応じて、充電ステーションへの立ち寄り回数を減らすために、最適な速度を提案する。この速度はスピードメーターに赤い線で表示される。オプションのアクティブ・ディスタンス・アシストの「DISTRONIC」とクルーズコントロールは、システムの推奨速度に従う。推奨速度はクラウド上で素早く計算される。
◆最新世代のMBUXを採用
最新世代のMBUXは、ディスプレイを3つのスタイル(サブトル/スポーティ/クラシック)と3つのモード(ナビゲーション/アシスタンス/サービス)でカスタマイズできる。アンビエントライトの10色と組み合わせることで、さらなるカスタマイズが可能になる。メディア、電話、車両など、従来の機能はそのまま利用できる。操作は、タッチスクリーンまたはステアリングホイールのタッチコントロールボタンで行う。
インフォテインメントシステムは新デザインになり、性能も向上させた。これには、「ゼロレイヤー」インターフェイスも含まれる。ユーザーはサブメニューをスクロールしたり、音声コマンドを入力したりする必要はない。
Apple「CarPlay」やグーグル「Android Auto」を通じて、スマートフォンをワイヤレスで接続できるようになった。MBUXの充電機能の表示も改良。例えば、充電フラップのロックをセンターディスプレイで解除できるようになった。さらに、バッテリーのプリコンディショニングに応じて、現在使用可能なDC充電出力を表示。充電中は、航続がkm単位で表示される、としている。