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航続延ばす新技術を採用、メルセデスベンツ『EQB』改良新型…IAAモビリティ2023で発表へ

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツは8月24日、小型電動SUVで3列シートも用意する『EQB』(Mercedes-Benz EQB)の改良新型を9月5日、ドイツで開幕する「IAAモビリティ2023」で初公開すると発表した。

◆1回の充電での航続は最大536kmに拡大
改良新型では、「EQB 250+」グレードのモーターが、最大出力190hp、最大トルク39.3kgmを発生する。バッテリーの蓄電容量は70.5kWh。空力性能の向上や低転がり抵抗タイヤの採用などにより、1回の充電での航続を最大536kmに引き上げた。

また、改良新型には、最上位グレードとして、「EQB 350 4MATIC」を欧州で設定する。EQB 350 4MATICグレードでは、フロントだけでなく、リアにもモーターが搭載され、電動4WDの「4MATIC」になる。前後のモーターは最大出力292hp、最大トルク53kgmを引き出す。

バッテリーの蓄電容量は66.5kWh。タイヤは235/55R 18サイズの低転がり抵抗仕様だ。 1回の充電での航続は、最大448kmを可能にしている。

◆スターパターン付きブラックパネルグリル装着
改良新型ではフロントに、新デザインのスターパターン付きブラックパネルグリルを装着した。これにより、『EQS』など、メルセデスベンツの大型EVと同イメージの表情を演出する。グリル上部には、左右のヘッドライトのデイタイムランニングライトをつなぐように、ライトバンドが配されている。

新形状のバンパーは、フロントのワイド感を強調するデザイン。ハイグロスブラックのトリムエレメントが、両サイドに組み込まれた。テールライトの内部デザインも新しい。スペクトラルブルーとハイテクシルバーの2種類の新色と、4種類の新しいアルミホイールが用意された。

室内には、10.25インチのセンタータッチスクリーンが装備された。スクリーンの表示スタイルも変更され、大型EVと共通デザインに。タッチコントロールパネルを備えたステアリングホイールも装備。USBパッケージも標準装備されている。

◆インフォテインメントシステムは新デザインに
最新世代の「MBUX」を採用する。ディスプレイの外観は、3つのスタイル(サブトル/スポーティ/クラシック)と3つのモード(ナビゲーション/アシスタンス/サービス)でカスタマイズできる。アンビエントライトの10色と組み合わせることで、さらなるカスタマイズが可能になる。メディア、電話、車両など、従来の機能はそのまま利用できる。操作は、タッチスクリーンまたはステアリングホイールのタッチコントロールボタンで行う。

インフォテインメントシステムは新デザインになり、性能も向上させた。これには、「ゼロレイヤー」インターフェイスも含まれる。ユーザーはサブメニューをスクロールしたり、音声コマンドを入力したりする必要はない。

Apple「CarPlay」やグーグル「Android Auto」を通じて、スマートフォンをワイヤレスで接続できるようになった。MBUXの充電機能の表示も改良。例えば、充電フラップのロックをセンターディスプレイで解除できるようになった。さらに、バッテリーのプリコンディショニングに応じて、現在使用可能なDC充電出力を表示。充電中は、航続がkm単位で表示される。

◆「MBUX」にレンジモニタリング機能を導入
改良新型では、航続の拡大のために、リアホイールアーチにリーディングエッジを採用した。スポイラーとして機能するリッジが、テールライトに組み込まれた。転がり抵抗を低減する235/55R18タイヤも航続拡大に貢献している。多くの欧州市場では、このサマータイヤが標準装備された。

「レンジモニタリング」機能を導入する。「MBUX」でこの機能を有効にすると、エネルギーを節約するためのいくつかのオプションが、センターディスプレイに表示される。

レンジモニタリング機能では、ECOドライビングプログラムやDAutoの選択、ECO+空調機能への切り替えなどが推奨される。状況に応じて、充電ステーションへの立ち寄り回数を減らすために、最適な速度を提案する。この速度はスピードメーターに赤い線で表示される。オプションのアクティブ・ディスタンス・アシストの「DISTRONIC」とクルーズコントロールは、システムの推奨速度に従う。推奨速度はクラウド上で素早く計算される、としている。