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ボルボ『EX30』が日本上陸、航続距離は東京-京都間にあたる480km

【ボルボ EX30 発表】6月にミラノでワールドプレミアされた、ボルボ史上最小のピュア・エレクトリックSUV『EX30』が、それから2か月という早さで日本に上陸した。

ボルボ・カー・ジャパンの代表取締役社長・不動奈緒美氏はEX30を「まるで日本人のために開発されたかのように感じる、日本人にベストフィットなクルマ」と評した。

日本の狭い道路事情や立体、地下駐車場といった限られたサイズしか停められない場所でも問題ない、全長4235mm・全幅1835mm・高さ1550mmというサイズ感。小型でありながら、無駄な物を省くことで車内空間やラゲッジスペースを確保している日常での使いやすさがポイントだ。

バッテリーは最大充電で480km(欧州参考値)もの航続距離を実現。距離にして東京-京都間を走ることができる。最大充電電力量は153kWhで、このスペックで充電した場合は10→80%まで26分程で充電が可能だという。

ボルボらしい安全装備も充実しており、自転車や電動キックボードなどの前でドアを開けようとすると音と視覚で警告を行う新たなシステム「ドア・オープニング・アラート」や、ドライバーの目や顔の動きを検知して注意散漫や眠気などを警告する「DAC(ドライバー・アラート・コントロール)」といったドライバーサポートシステムが備わっている。

ボルボは2030年までに電気自動車100%を公言しているが、それまでに日本の電気自動車シェアでトップを目指すと不動氏。その先駆けとして、日本にピッタリの『EX30』は「プレミアム市場のリーダーになる」ポテンシャルを秘めていると話す。

そのため台数も十分用意されており、年内2000台の受注を予定。月額9万5000円のサブスクリプションサービスにも300台用意するという。

車体に目を向けると、遠くからでもボルボと一目でわかるトールハンマーヘッドライトが特徴の、グリルレスのフロントフェイス。コンパクトなボディながらロングホイールベースに大型ホイールと、エクステリアにバランスと洗練された印象を受けるようなデザインとなっている。

インテリアはリサイクル素材や再生プラスチックといったサステナブルな素材を使用。"集約化"を原則とし、スピーカーや配線などをまとめることで素材の使用量を減らしているほか、逆にドアの収納スペースを広げるなど使い勝手を向上させている。

また、12.3インチのセンタースクリーンが搭載され、速度や充電量、走行可能距離などを上部に表示。ナビやオーディオは下部にまとめるなどこちらも使いやすさを追求したデザインになっているそうだ。

ならではのポイントとして、遊び心あふれるヘラジカのイラストが随所に見られるほか、ボンネット内に収納スペースがあったり、北欧・スカンジナビアの雰囲気を感じられるイルミネーションがあるなど、細かいポイントにもこだわりが見られる。

EX30日本仕様は11月中旬に予約受け付毛を開始予定。価格は559万円となっている。

また、EX30日本上陸の記念として、ボルボ史上最小のSUVにちなんだ最小のショールーム「Volvo Smallest Showroom」が東京・原宿で8月25日より開催される。

その後、大阪・名古屋・福岡と日本各地を回るので、宝探し気分で探してみてはいかがだろうか。