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マツダ CX-5 に256馬力の「カーボンターボ」
マツダ(Mazda)の米国部門は8月1日、SUV『CX-5』の2024年モデルを発表した。現地ベース価格は2万9300ドル(約425万円)で、今秋発売される予定だ。
◆ジルコンサンドのボディカラーに黒いアクセント
2024年モデルには、「カーボンターボ」を新設定する。カーボンターボは、先に発売した「カーボンエディション」に続くモデルで、スポーティさと高級感のあるスタイリングを追求している。
カーボンターボのボディカラーには、専用色のジルコンサンドメタリックまたはロジウムホワイトを採用した。ロアフェイシア、ロッカーモール、ホイールアーチ、ドアミラーカバー、リアウイング、19インチのアルミホイールには、ブラックのコントラスト塗装を施している。
室内には、ドアトリム、アームレスト、シフトブーツ、センターコンソールに、ブラックの合成スエードインサートを採用した。テラコッタ色のコントラストステッチを施したテラコッタレザートリムシート、ブラックのヘッドライナーも装備している。
◆2.5リットルターボ搭載車の外装はスポーツ志向を鮮明に
米国向けのCX-5では、カーボンターボなどのターボエンジン搭載車と、それ以外のグレードの差異化が図られている。2.5リットルターボの「SKYACTIV-G 2.5ターボ」搭載車は、スポーツ志向を鮮明にする。エクステリアはグロスブラック仕上げが特徴。インテリアは赤いアクセントとステッチを採用している。
2.5リットルターボエンジンを搭載する「ターボシグネチャー」グレードでは、エレガントさを重視した専用ディティールを採用する。外装のモール類は、ボディ同色仕上げとした。明るいシルバー仕上げのアルミホイールとのコントラストを引き出す。インテリアには、ナッパレザーやウッドなどの素材を使用した。
この2.5リットルターボエンジンは、最大出力256hp、最大トルク44.3kgmを発生する。マニュアルモードとスポーツモードを備えたクイックシフト6速ATを組み合わせている。
◆3種類の走行モードの「MI-Drive」
「マツダ・インテリジェント・ドライブセレクト(MI-Drive)」が導入されており、ドライバーはスイッチを押して、ノーマル、スポーツ、オフロードの3種類の走行モードを切り替える。シートなどには、マツダの人間中心の哲学を反映した。ドライバーと乗員の自然で快適な移動体験を生み出すために、より大きな安定性を実現しているという。
「G-ベクタリング コントロール プラス」を全車に標準装備した。ブレーキによる車両姿勢安定化制御(直接ヨーモーメント制御)によって、より高い安定化効果を追求している。具体的には、旋回中のドライバーのハンドル戻し操作に応じて、外輪をわずかに制動し、車両を直進状態へ戻すための復元モーメントを与えることで、安定性を向上させた。
ヨー、ロール、ピッチの各回転運動のつながりを高い旋回Gの領域まで一貫させ、素早いハンドル操作に対する車両の追従性を高めるとともに、挙動の収束性を大幅に改善しているという。また、これにより、緊急時の危険回避能力を高めるとともに、高速走行時の車線変更や、雪道など滑りやすい路面環境においても、ドライバーが制御しやすく、より安心感の高い動きを可能にしている。
◆米国は「i-ACTIV AWD」が全車標準
米国仕様は、全車にマツダの「i-ACTIV AWD」を標準装備した。この4WDシステムは、パフォーマンスとドライバーの自信を高めるように設計されており、ドライバーはさまざまな走行条件での移動体験を楽しむことができる、と自負する。
マツダの米国向け「CX」モデルには順次、i-ACTIV AWDを標準装備していく。i-ACTIV AWDを標準化することで、マツダのドライビングダイナミクスが強調されるという。
マツダ独自のi-ACTIV AWDシステムは、加速とコーナリングフォースに基づいて、荷重の変化を常時モニターし、パワーを適切なホイールに伝達し、ドライバーの入力に対するほぼ瞬時のレスポンスを追求する。i-ACTIV AWDシステムは、車速に応じてターンインレスポンスと制御をシャープにすることで、車両のパフォーマンスを向上させると同時に、さまざまな道路状況での安全性を引き上げる、としている。