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400万円台から買える「日本にちょうどいいボルボ」発表、電気自動車『EX30』女性新社長とWデビュー
ボルボ・カー・ジャパンは24日、完全電気自動車(BEV)の新型コンパクトSUV『EX30』を発表した。日本の立体駐車場にも入るボルボ史上最小のSUVかつBEVで、価格は559万円。EV補助金などを活用することで「400万円台から購入できる」とアピールする。一回の充電あたりの航続距離は最大480km。
EX30は2030年までに販売する車種の100%をBEVにすると宣言しているボルボの新たな主力モデル。日本でも2025年までに1万台以上のBEVの販売を目指しており、ワールドプレミアからわずか2か月での日本導入もそうした意気込みの現れだ。
ボディサイズは全長4235mm×全幅1835mm×全高1550mmで、日本車ではトヨタの『ヤリスクロス』に近い欧州Bセグメントに属するコンパクトさが特徴。この8月にボルボ・カー・ジャパン代表取締役に就任したばかりの不動奈緒美氏は「まるで日本のためにつくられたようなクルマ」と紹介した。
先行して発表され、日本には2024年に導入予定の大型のSUV『EX90』に倣った最新デザインを特徴とし、リサイクル素材を多用しながらもシンプルでクリーンな内外装とした。インテリアにはウールの混紡素材や廃デニムを素材として使うなどしながらスウェーデンのブランドらしい暖かみのある室内としている。
当初の導入グレードはシングルモーターの「EX30 Ultra Single Motor Extended Range」1種類のみで、最高出力は272ps、最大トルクは343Nm。バッテリー容量は69kWで、約30分の急速充電で10%から80%までの充電が可能。
通常販売は11月中旬から開始予定で、デリバリー開始は2023年内の予定。年内2000台を受注する計画だ。また通常販売に先駆けて、月額9万5000円で利用できるサブスクリプションの受付を10月2日より開始する。申込金や頭金不要、任意保険や諸費用が含まれ、3か月前の申し出でペナルティなしで解約できるなど「透明性の高いパッケージ」と同社は説明する。
不動代表は、「すでに日本でのボルボ車の販売に占める電気自動車の割合は1割以上に達しているが、EX30の発売により、電気自動車の販売をさらに加速させるものと確信している」と語る。