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VW『ID.Buzz GTX』ついに実車をスクープ! ベース車との違いは
VWは電動ミニバン『ID.Buzz』に、高性能バージョンとなる「GTX」を導入することを発表しているが、ついにその市販型プロトタイプの実車をスクープだ。
現在「GT」ではじまるVWの高性能バージョンには、「GTI」やプラグインハイブリッドの「GTE」などが存在するが、「GTX」はフルエレクトリックモデル(BEV)の頂点に立つグレードとして設定されている。
◆340psのスポーティな『ID.Buzz』が登場
欧州で捉えたプロトタイプは、市販型に近いほぼフルヌード状態だ。GTXは米国ではロングホイールベース仕様のみの設定となるが、欧州ではショートホイールベース仕様にも用意される。今回捉えたのは、米国市場に導入されるロングホイールベース仕様だ。
注目はベースモデルと差別化されたフロントエンドで、バンパーには車両の全幅にわたるワイドな開口部が確認できる。コーナーには三角のエアインテークが配置され、ハニカムメッシュの台形グリルも装着されている。
また今回捉えた2台のプロトタイプは、ボディは同じだがホイールが異なっており、1台は黒いセンターと金属製のリムを備えた5本のスポークデザイン、もう1台は角度のついた5本のスポークを備えていた。
キャビン内は見えないが、VW商用車研究開発責任者のカイ・グルエニッツ氏は以前、GTXには特別な外装色、ユニークな内装、そして「いくつかの追加機能」が搭載されると述べている。またVWはすでに、ベースの後輪駆動モデルの総出力が282psであるのに対し、GTXの総出力は340psで、0-100km/h加速を6.4秒で走ることを発表しているが、トルク出力とバッテリー容量はまだ公表されていない。
ID.Buzz GTXのワールドプレミアは2024年とされている。最新情報では「GTX」の呼称を廃止し、EV専用の新たな「GTI」エンブレムを採用する可能性もあるという話もあり、日本導入も含めてまだまだ目が離せない。