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ベントレーの新型車が「オーガニックレザー」を採用 実車は8月18日発表
ベントレー(Bentley)は8月10日、ブランド初の完全オーガニックなオリーブタンレザーを装備した新型車を8月18日、「モントレー・カー・ウィーク2023」で初公開すると発表した。
◆オリーブオイル産業の有機副産物を使用した持続可能なレザーのなめし工程が特長
ベントレーは、持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーを目指す「ビヨンド100戦略」の一環として、顧客向けに初の完全オーガニックなオリーブタンレザーをオプションとして導入する。ベントレーは、持続可能な素材への信頼性を常に向上させており、この新しいオプションは重要な今後へのステップになるという。
このレザーの特長は、オリーブオイル産業の有機副産物を使用した持続可能なレザーのなめし工程にある。このなめし剤は、オリーブの圧搾工程で抽出される廃水から得られるもので、有害な金属、ミネラル、アルデヒドを含まない。この技術は、従来のなめし工程よりも少ない水で済み、再生可能な化学物質をより多く含んでいる。また、出来上がったオーガニックレザーは柔らかい特長を持つ。ベントレーは、皮革なめし工場「Pasubio SpA」の業界をリードするオリーブ工場廃水(OMW)技術を採用した初の自動車メーカー、と自負する。
オリーブタンレザーは、ベントレーの持続可能なレザー戦略におけるもうひとつのマイルストーンだ。ベントレーはすでに、食肉産業の副産物であり、トレーサビリティの高いレザーハイドを使用している。世界の皮革生産では、年間推定2億7000万枚の皮革がリサイクルされている。そして、皮革の製造は、現在では食肉産業の副産物を美しく持続可能な素材にリサイクルするための、安全で法令に準拠し、厳しく規制された手段とみなされている。
◆持続可能なオリーブ工場廃水技術由来のレザーを製品ラインナップ全体にオプション化
オリーブタンレザーは、8月18日に米国カリフォルニアで開催されるモントレー・カー・ウィーク2023で初公開される予定のベントレーの新型モデルに、初めて採用される。そしてベントレーは、持続可能なオリーブ工場廃水(OMW)技術由来のレザーを、製品ラインナップ全体のオプションとして設定することを計画している。
ベントレーは、2021年にレザー・ワーキング・グループ(LWG)のメンバーとなった最初の自動車メーカーだ。この業界団体は、持続可能な皮革製造のベンチマークを設定し、持続可能なモビリティのリーダーシップを目標とするベントレーのビヨンド100戦略に沿ったものになる。
レザーは、ベントレー車のインテリアに欠かせない要素であり、ベントレーの特徴的な仕上げを生み出すための重要な要素だ。また、レザーは耐久性にも優れている。製造されたベントレー車の84%が、現在も英国の道路を現役で走っていることから、耐久性の高いレザーは、車両の長寿命化を図るうえでも、重要な要素になっている。
◆より持続可能な皮革の調達に取り組む
ベントレーでは1台につき、8~12種類の皮革を使用している。そのすべてが、EU圏内で調達されている。また、ベントレーは森林伐採に関連する皮革の使用を避けており、これは環境に優しいプロセスを奨励するサプライチェーン内の取り組みを反映したものだ。ベントレーは引き続き、より持続可能な皮革の調達に取り組むとともに、皮革のサプライチェーンを改善するためのその他の活動にも取り組んでいく、としている。