注目の自動車ニュース
VW ジェッタGLI に40周年限定車…ゴルフGTI の4ドア版
フォルクスワーゲンは7月24日、米国で販売する小型セダン『ジェッタ』(Volkswagen Jetta)の高性能グレードの「ジェッタGLI」に、「40thアニバーサリー・エディション」仕様を設定すると発表した。1984台を限定販売する予定だ。
◆ブラック仕上げの外装と特別なインテリア
「GLI」は、フォルクスワーゲンの主要モデルに、米国で設定されてきた高性能グレードだ。ジェッタGLIでは、「4ドアセダン版ゴルフGTI」といえるパフォーマンスが追求されている。ジェッタGLI は1984年に米国市場で発売され、40周年を迎えた。
ボディカラーは、ピュアグレー、ピュアワイト、ライジングブルーの3色を用意した。GLIらしいレッドのトリムと対照的なブラックアウト仕上げが、フロントやリアに施されている。フロントグリル、ドアミラーカバー、ドアハンドル、スポイラーはブラック仕上げ。足元は、ブラックの10本スポーク18インチアルミホイールで引き締められた。
インテリアは、エンボス加工を施したモレキュラークロスのシートを専用装備した。シート表面の模様は、1984台の車両の1台ごとに異なる指紋のようなものになるという。カップホルダーには「GLI」と「1984」のロゴを刻印。シートタグとフロントドアシルには「GLI 40」の文字が、ステアリングホイールの6時位置には「40」のマークが添えられている。
◆2.0リットル直4ターボは最大出力228hp
パワートレインは、「EA888型」と呼ばれる直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンだ。このエンジンは、『ゴルフGTI』用と多くの部分を共用しており、吸排気側のバリアブルバルブタイミング、可変エグゾーストバルブリフトという特長を備える。
最大出力は228hp、最大トルクは35.7kgmを獲得する。ジェッタの基本グレードの直噴1.5リットル直列4気筒ターボの最大出力158hp、最大トルク25.5kgmに対して、大幅な強化となる。
トランスミッションは、6速MTが標準で、7速デュアルクラッチの「DSG」はオプションだ。リアのサスペンションは、ジェッタの基本グレードのトーションビームから、マルチリンクに変更された。クロスディファレンシャルシステム「XDS」や、アダプティブダンピングシステム「DCC」と連携して作動する電子制御トルクセンシングLSDの「VAQ」を採用している。
◆内装に赤いコントラストステッチ
インテリアには、赤いコントラストステッチを施した。タッチ機能が付いたレザースポーツステアリングホイールも採用する。
10インチの「デジタルコックピットプロ」が標準装備された。「フォルクスワーゲンCar-Net」のデータプランに加入すると、車内Wi-Fiが利用できる。「MIB3」インフォテインメントも標準装備した。ワイヤレス充電とワイヤレスの「App-Connect」も用意する。
電動ドライバーシート、オートエアコン、キーレスアクセス「KESSY」とプッシュボタンスタートも標準装備されている。オプションでサンルーフ、プレミアムサウンド「BeatsAudio」、10色のアンビエント照明が選べる。
◆ハニカムグリルに赤いアクセント
エクステリアは、フロントアッパーグリルに赤いアクセントストリップが配されており、ゴルフGTIを彷彿とさせる。フロントバンパー内のロワグリルには、ハニカムパターンが施される。プロジェクターLEDヘッドライトとデイタイムランニングライトを標準装備した。
ボディサイドには、ブラックウィンドウサラウンドが付く。リアバンパーにはブラックハニカム仕上げのディフューザーと、デュアルエキゾーストが装備されている。