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クーペSUVへと進化するプジョー『3008』、新マイルドハイブリッド搭載で商品力強化か
フルエレクトリック・クロスオーバーSUV『E-3008』プロトタイプのサイドビューを公開したばかりのプジョー。今回のスクープは、そのガソリンエンジン仕様となる次期型『3008』だ。最新プロトタイプの姿から見えた進化のポイントとは。
◆3008はクーペSUVへと進化する
2代目となる現行型3008は2016年にデビュー。ミニバン(MPV)だった初代からSUVへと大きく姿を変え、プジョーの人気モデルに成長。2020年のフェイスリフトでは、最新のプジョーを示すアイコンであるLEDファング(牙)を装着したフロントマスクに進化している。
そしてさらなる進化では、『408』がクロスオーバーセダンとして登場したように、3008はクーペSUVへと姿を変える。ハイライトは、大きく傾斜したリアハッチを備え、新設計されたテールだ。スポーティな外観で『5008』との差別化を図ると同時に、より上位のライバルに対しても競争力をつけるねらいだ。
フロントエンドには、今後のプジョーシリーズ全体の特徴的な要素となるトリプルLEDファングが搭載されると予想され、最新の3Dパターンを持つフロントグリルに新デザインのクレストエンブレムを組み合わせる。プロトタイプは現行モデルを模したバンパーを装着しているが、市販モデルではよりシンプルな形状へと変わる。
側面からリアにかけては、シンプルで直線的なキャラクターラインと、ボクシーなカモフラージュが見られるが、その下にはクーペライクなテールゲートが隠されている。3つの牙のグラフィックを備えたスリムなLEDテールライトは、他のプジョーモデルと同様にガーニッシュを備えたものになる。
インテリアは先行公開されている通り、スクリーンの下に「ムード照明」を備えた21インチの曲面ディスプレイを搭載する「パノラマiコックピット」が採用される。
◆新マイルドハイブリッド搭載か
次期型3008は、STLAミディアムアーキテクチャを搭載する最初のモデルとなる。SUVのトレンドに倣って大型化すると予想され、間もなくマイナーチェンジされる『2008』との差はさらに大きくなるだろう。現行3008の全長は4447mmだが、次期型ではさらに伸びると思われる。このサイズの拡大により、乗員と荷物のためのスペースがさらに広がることになりそうだ。
パワートレインは、昨年デビューした1.2リットル直列3気筒「PureTech」ガソリンエンジンに新たな48Vマイルドハイブリッドを搭載する可能性が高い。最大28psを発揮する単一の電気モーターによってアシストされ、6速デュアルクラッチトランスミッション(e-DSC6)を組み合わせる前輪駆動(FWD)がベースとなる。全体として、マイルドハイブリッドセットアップの合計出力は134ps、最大トルク230Nmを発揮、電動化により現行3008の燃料消費量は15%削減されるという。
次期型3008のワールドプレミアは9月と予想されているが、プラグインハイブリッドの採用があるかも注目のポイントだ。