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フィアット『トッポリーノ』新型に「ドルチェ・ヴィータ」設定…遊び心追求のカスタムオプション

  • 《photo by Fiat》
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フィアットは7月4日、小型のシティコミューターEVの新型『トッポリーノ』(Fiat Topolino)に、欧州でカスタマイズオプション「ドルチェ・ヴィータ」を設定すると発表した。

◆USB扇風機やシャワーを装備することが可能
「Dolcevita(ドルチェ・ヴィータ)」は、イタリア語で「甘い生活」を意味する。フェデリコ・フェリーニ監督の伊映画『La dolce vita』(1960年、邦題『甘い生活』)で一躍広まったこの言葉は、大人のアバンチュールを象徴したもので、快楽主義的な志向を指している。

フィアットは、およそ70年ぶりにネーミング復した新型トッポリーノに、カスタマイズオプションとして、ドルチェ・ヴィータを設定する。「イタリアのビーチで過ごす」をテーマにしており、シャワーを装備することができる。

新型トッポリーノには、クーペとオープンの2種類のボディが用意されている。クーペバージョン向けのドルチェ・ヴィータでは、ドアに木目調のステッカーを貼ることができ、オープンバージョンではルーフにサマーテントのようなストライプのステッカーを貼ることができる。どちらのバージョンにも、リアキャリア、機能的な布製バンドが付く「ドルチェ・ヴィータ・ボックス」、ヴィンテージクローム仕上げのドアミラーが装備される。

オープンバージョンにはドルチェ・ヴィータのロゴ入りドアシルプレートとドアロープが、クーペバージョンにはルーフにサンブラインドが装備できる。さらに、ラックバッグ、USB扇風機、ブルートゥーススピーカー、水筒、ビーチタオルとしても使える2種類のシートカバーが用意されている。

◆力強いシンプルさを貫いたデザイン
新型トッポリーノは、初代フィアット500から名前とデザインを受け継ぎ、ファミリーを拡大し、都市における持続可能なモビリティのリーダーシップを確固たるものにすることを目指す。そのスタイルは、初代フィアット500同様、力強いシンプルさを貫いている。

「Less is more」(少ない方が豊かである)をテーマにしたデザインは、シンプルこそ美しさの最良のパートナー、との考えを具現化したものだ。新型トッポリーノは自由をキーワードに、どこへでも行けて、どんな天候でも運転でき、そして好きな場所に駐車できる。スクーターに比べ、無限の可能性を秘めているという。悪天候でも運転でき、スクーターよりも安全な構造で、友人や家族と移動を共有することができる。

◆1回の充電での航続は最大75km
新型トッポリーノは、全長2530mmの小型シティコミューターEVだ。丸目ヘッドライトを配したキュートなフロントマスクや、2シーターの室内などが特長になる。新型トッポリーノの最高速は45km/h。バッテリーの蓄電容量は5.4kWhで、1回の充電で最大75kmの航続を可能にした。フル充電に要する時間は、およそ4時間だ。

コンパクトなボディサイズでありながら、居住空間は確保されている。これは、位置をずらして配置された2つのシート、広々としたガラス面、そしてスーツケース1個を置くことのできる収納スペースなどの効果、としている。