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フィアット『600e』発表、コンパクト電動SUVの新型…500eに続く新世代EV

  • 《photo by Fiat》
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フィアット(Fiat)は7月4日、Bセグメントに属する新型コンパクト電動SUVの『600e』を欧州で発表した。

◆市街地では1回の充電で最大600km以上の航続
フィアット600eは、『500e』に続くフィアットの新世代EVだ。ファミリームーバーとして人気を集めた1950年代のベストセラー、フィアット『600』の名前を受け継ぎ、600eは急成長中のBセグメントに投入される。600eは全長4170mmのボディに、5人乗りの快適な室内空間、クラス最高の豊富なフロント収納スペースを備えており、マッサージ機能なども採用している。

モーターの最大出力は156hpで、0~100km/h加速は9.0秒だ。エコ、ノーマル、スポーツの3種類の走行モードが切り替えられる。リチウムイオンバッテリーは蓄電容量が54kWhで、1回の充電で最大400km以上(WLTPサイクルの複合モード)、600km以上(WLTPサイクルの市街地モード)の航続を可能にしている。

フィアット600eには、出力100kWの急速充電システムが装備されており、バッテリーを素早く充電することができる。例えば、バッテリーを80%まで充電するのにかかる時間は30分未満とした。また、600eには出力11kWオンボードチャージャーと、自宅や充電ステーションでの充電に便利なモード3ケーブルが付属している。およそ6時間で、バッテリーのフル充電が完了する。

◆500eよりもシャープで主張のある表情に
500eと比較すると、600eの外観はよりシャープで主張のある顔が特長だ。フロントとサイドには、クローム仕上げの600のロゴをあしらう。LEDライトのアイデンティティも新しい。エレガントかつダイナミックなエクステリアは、最大18インチの大径ホイール、ブラックマット仕上げのスカート&ホイールアーチによって、さらに強調されている。

リアバンパーにあしらわれたイタリア国旗にも、典型的なイタリアンスタイルが表現された。グロスブラックの細部や、クロームのアクセント、テールライトの輝きなど、いくつかの特長がボディラインを際立たせている。

◆内装に「カラーセラピー」を導入したフィアット初のコンパクトカー
インテリアは、イタリアの「ドルチェ・ヴィータ」(「甘い生活」の意味)と、ブランドのポップなソウルを表現することを狙う。600eは、「カラーセラピー」を導入したフィアット初のコンパクトカーだ。アンビエントライトは、最大8色から切り替えられる。組み合わせは最大で64色となり、これまでにないカラーサラウンドを体験することができるという。

運転席にはシート調整機能とマッサージ機能が装備されており、ドライバーの疲れを癒してくれる。ターコイズブルーのアクセントが付いたFIATモノグラムのアイボリー合成皮革シート、3段階調整式のヒーターも用意されており、快適性やプレミアム性を追求している。

さらに、ベロアフロアマット、40対60の分割可倒式リアシート、USBタイプAとタイプCのソケット、スマートフォン用ワイヤレス充電器、近接センサー付きキーレスエントリーなど、快適なドライビングのための装備も充実している。

カスタマイズカバーパッドとフレキシブルに使えるカップホルダーを備えたスマートなセンタートンネル、シートポケットなど、フロントの収納スペースに身の回りのものを収納することができる。また、トランクは360リットルの容量を持つ、としている。