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水素 GR ヤリス がヒルクライムに、ドライバーは『Mr.ビーン』…グッドウッド2023

  • 《photo by Toyota》
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トヨタ自動車(Toyota)は7月13日、『GRヤリス』をベースにした実験車両『GRヤリスH2コンセプト』のラリー仕様を「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」のヒルクライムに出走させた。ドライバーは、『Mr.ビーン』で知られる俳優のローワン・アトキンソンだ。

GRヤリスH2コンセプトには、『カローラスポーツ』をベースにした競技車両に水素エンジンを搭載し、日本国内のスーパー耐久シリーズに参戦している「水素カローラ」と同じパワートレインを移植した。

トヨタ『MIRAI』などに使用されている燃料電池(FC)は、水素を空気中の酸素と化学反応させて電気を発生させ、モーターを駆動させる。これに対して、水素エンジンは、ガソリンエンジンから燃料供給系と噴射系を変更し、水素を燃焼させることで動力を発生させる。ガソリンエンジンでも発生するごく微量のエンジンオイル燃焼分を除いて、走行時にCO2を発生しないのが特長だ。

また、水素エンジンにおける水素の燃焼の速さは、ガソリンよりも速く、応答性が良いという特長がある。優れた環境性能と同時に、クルマが持つ音や振動を含めたクルマを操る楽しさを実現する可能性を秘めているという。

GRヤリスH2コンセプトには、排気量1618ccの直列3気筒インタークーラー付きターボエンジンを搭載した。燃料には圧縮気体水素を使用する。なお、今回のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023のヒルクライムへの出走は、カーボンニュートラルなモータースポーツ実現に向けたトヨタのマルチテクノロジーを示すのが狙い、としている。