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ベントレー史上最強の750馬力、18台限りの『バトゥール』…グッドウッド2023出展へ

  • 《photo by Bentley》
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ベントレーは7月5日、大型2ドアクーぺ『バトゥール』(Bentley Batur)を7月13日、英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」に出展すると発表した。

◆6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボ搭載
バトゥールに搭載される直噴6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボエンジンには、新設計の吸気システム、アップグレードされたターボチャージャー、新設計のインタークーラー、キャリブレーションの見直しによって、最大出力は当初予定の740psから10ps引き上げられ、750psを獲得する。これまでで最もパワフルなベントレーになるという。

W12エンジンには、8速ダブルクラッチトランスミッションを組み合わせた。スポーツエキゾーストがパフォーマンスに応じたサウンドを奏でる。エキゾーストシステム全体はチタン製。フィニッシャーは、ベントレー初となるチタンの3Dプリンター造形品としている。

エンジンのパフォーマンスは、これまでで最も先進的なベントレーのシャシーによって、引き出される。スピードチューンドエアサスペンション、電動アクティブアンチロールコントロール、eLSD、オールホイールステアリング、トルクベクタリングなどが採用されている。

◆ベントレーの新しいデザイン言語を初めて採用
バトゥールは、ベントレーのビスポーク(オーダーメイド)部門の「マリナー」の最新作だ。バトゥールは、マリナーの専用モデル『バカラル』の後継車として、18台が限定生産されるが、すでに完売している。

また、バトゥールには、ベントレーの新しいデザイン言語を初めて採用する。このデザイン言語は、ベントレーの将来のEVにも導入される予定だ。

ベントレーを象徴するフロントグリルは、今まで以上にそそり立ったデザインとした。一段と低く配置することによって、きりりとした顔立ちと堂々とした存在感を際立たせているという。スリムなヘッドライトは、現行ベントレー車とは異なる新デザインだ。展開可能なスポイラーの両側に配置されたテールライトには、ヘッドライトのデザインが反映されている。

◆持続可能なインテリア素材
2シーターのバトゥールのインテリアは、究極のパーソナライゼーションと長距離グランドツーリングを実現するための空間、と自負する。インスピレーションの源は、バカラルにあるという。バカラルのキャビンデザインから主な要素を踏襲しつつ、持続可能でラグジュアリーなアイテムを追加している。持続可能なインテリア素材も、豊富に用意されている。

例えば、スコットランド産の低炭素レザーは、イギリス国外から調達するより、短い移動距離で調達することが可能。持続可能なイタリア産なめし革は、5色から選べる。スエード調の「ダイナミカ」は、本革に代わる持続可能な素材だ。ウッドパネルもバラエティに富んでおり、どのウッドパネルを選択しても、助手席側のパネルにはW12エンジンのサウンドをイメージした独特のエッチングが施される。エッチングのオーダーメイドも可能だ。

カーペットにも持続可能な素材を使用した。リサイクル糸を使用したカーペットは、ベントレー初採用。インテリアのブライトウェアは、ブライト仕上げまたはダーク仕上げを選択でき、チタンのオプションも用意した。換気のためのオルガンストップなど、特定のコントロール類を18金の3Dプリンター造形品にすることもできる。