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ベントレーのW12気筒が生産終了へ、659馬力の限定車が登場…グッドウッド2023展示予定

  • 《photo by Bentley》
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ベントレーは7月5日、W12エンジンが生産終了を迎えるのを記念した限定モデル「スピード・エディション12」を7月13日、英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」に出展すると発表した。

スピード・エディション12は、『ベンテイガ』、『フライングスパー』、『コンチネンタルGT』、『コンチネンタルGTコンバーチブル』の4車種に設定する。4車種それぞれ120台を限定生産する予定だ。

◆実機のW12エンジンのアルミを使ったスケールモデルが付く
ベントレーのW12エンジンは2003年、フォルクスワーゲングループの傘下入りして初めての新型車、コンチネンタルGTに採用された。6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボエンジンは、独自のWフォルムにより、パワーや効率を犠牲にすることなく、同等のV12エンジンよりも24%短いエンジン長を実現した。

それ以来、継続的な進化により、出力は37%、トルクは54%向上し、排出ガスも25%削減された。スピード・エディション 12では、W12エンジンは最大出力659ps/5000~6000rpmを発揮する。最大トルクは91.8kgmで、この最大トルクは1500~5000rpmで引き出される。

顧客は記念品として、机やキャビネット、棚の上に飾ることができるベントレーW12ブロックの精密な15%スケールモデルを受け取れる。このスケールモデルは、フルサイズのW12エンジンブロックから取り出したアルミで鋳造されており、ベントレーの最も重要でパワフルなエンジンの1つであるW12エンジンを記念するものとなるという。

◆高性能グレード「スピード」がベース
スピード・エディション12は、4車種に高性能グレードとして用意されている「スピード」がベースになる。多くの特別なデザインが施された。例えば、エディション12のエンブレム、エンジンナンバー入りプレート、エディション12の刺繍、グラデーションのシートコントラストステッチが採用される。グランドブラックパネルのフェイシアには、エディション12のエンブレムと一緒に、エンジン始動のシーケンスが刻まれている。

スピード・エディション 12には、他のベントレーにはないシルバーのブレーキキャリパーが付く。また、コンチネンタルGTとコンバーチブルでは、フロントフェンダーにスピード・エディション 12のエンブレムが、ベンテイガとフライングスパーでは、リアクォーターに「エディション12」のエンブレムをあしらった。ボンネットを開けると、エンジンカバーにエディション12のシリアルナンバー入りのプレートが掲げられている。

さらに、「ブラックラインスペシフィケーション」のエクステリアブライトウェア、22インチのブラックペイントのスピードアルミホイール、セルフレベリングホイールバッジを装備している。オプションの新色オパライトは、明るいグレーグリーンで、明るい日差しに照らされると微かに銅色に輝くという。

◆シートに「エディション12」の刺繍
エディション12のウェルカムランプとイルミネーテッドトレッドプレートが、乗員をインテリアに迎え入れる。インテリアのメインカラーはベルーガブラックで、1色で統一することも、ブルネルブルー、クリケットボールレッド、リネン、オレンジでアクセントを利かせることも可能。いずれの場合も、パネルは光沢のあるグランドブラックになる。

シートには、マリナーシルバーのパイピングとエディション12の刺繍が施された。シート上部はキルティング加工され、アンスラサイトからポーポイズ、ストラトスへグラデーションとなるコントラストステッチが配されている。ドアパネルはキルティング加工され、コントラストステッチが施された。

オルガンストップエアベントには、無垢材から削り出した数字「12」を配した。助手席のグランドブラックパネルのフェイシアには、W12エンジンの始動のシークエンス(順序)とスピード・エディション 12のエンブレムが刻まれている。