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マクラーレン『750S』、オープン版の「スパイダー」は最高速332km/h

  • 《photo by McLaren Automotive》
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マクラーレンオートモーティブ(McLaren Automotive)は、新型オープンスーパーカー、マクラーレン『750Sスパイダー』を欧州で発表した。『720Sスパイダー』の後継モデルになる。

750Sスパイダーでは、カーボンファイバーが、1ピース構造のリトラクタブル・ハード・トップ(RHT)に組み込まれたフレームとパネルに使用された。RHTは8個のモーターで駆動し、開閉メカニズムはほとんど無音で動くという。開閉時間は約11秒で、走行中でも50km/h以下なら開閉できる。ドライバーとパッセンジャーの間に、クーペにはない2個のスイッチが追加されており、RHTとリアウィンドウのガラスを個別に操作できる。

他社のアルミやスチール製オープントップスーパーカーとは異なり、カーボンファイバーならではの剛性と強度を持つ、と自負する。補強の必要はなく、クーペからの変更点は、RHT、内蔵ロールオーバー保護システム、専用のリアアッパーストラクチャー程度。これらもすべて、カーボンファイバー製とした。

フライングバットレスをガラス張りとした。これにより、気流をリアのトノーへ導くだけでなく、後方視界も確保している。キャビンにさらに光を取り込みたい顧客に向けて、RHTには、オプションでエレクトロクロミックガラスが用意された。ルーフを閉じている時も、オープンエアの雰囲気を味わえるという。

750Sスパイダーには、「M840T」と呼ばれる4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを強化して搭載する。最大出力は、720psから750ps/7500rpmへ、30ps向上した。最大トルクは78.5kgmから81.6kgm/5500rpmへ、3.1kgm引き上げられた。トランスミッションは7速「SSG」。トランスミッションのギアレシオの最適化とキックダウン制御の変更によって、インギア加速(同一ギアでの中間加速)が向上しているという。カーボンファイバー製モノコック構造により、車両重量は1438kgで、720Sスパイダーよりも30kg軽い。最軽量仕様の乾燥重量は1326kgとした。750Sスパイダーは0~100km/h加速2.8秒、0~200km/h加速7.3秒、最高速332km/hの性能を可能にしている。