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ルノー『ラファール』、全車ハイブリッドのSUVクーペ…「アルピーヌ」仕様も設定

  • 《photo by Renault》
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ルノーは6月18日、新型最上位SUVクーペの『ラファール』(Renault Rafale)に、欧州で「エスプリ・アルピーヌ」を設定すると発表した。

◆「アルピーヌブルー」を採用した初のルノーブランド車
エスプリ・アルピーヌは、ルノーグループ傘下の高性能車ブランド「アルピーヌ」のDNAにインスパイアされたスポーティな内外装が特長だ。エスプリ・アルピーヌの第一弾が、ミドルクラスの新型SUV『オーストラル』だった。これに続くエスプリ・アルピーヌの第二弾が、3列シートの最上位SUV『エスパス』新型、第三弾がコンパクトカーの『クリオ』(日本名:『ルーテシア』に相当)の改良新型だ。エスプリ・アルピーヌの第四弾モデルが、ラファールになる。

ラファールのエスプリ・アルピーヌは、ボディカラーに「アルピーヌブルー」を採用した初のルノーブランド車だ。 ただし、このブルーは、アルピーヌ『A110』よりも深い色合いという。その他、フレームレッド、ダイヤモンドブラック、グロスセラミックグレーが選択できる。

エスプリ・アルピーヌでは、アルカンターラシートに、スポーティなパンチング加工が施された。この穴から、ラジエターグリルを連想させる青い裏地と、その虹色の効果を見ることができるという。

また、ドライバーが近づいてくることを認識し、シート上のアルピーヌのロゴが、人間の心臓の鼓動に合わせるかのように点灯・点滅する。これは、運転する喜びへの誘いを表現しているという。

◆システム全体で200hpのパワーを引き出す「E-TECH」フルハイブリッド
ラファールのパワートレインは、全車ハイブリッドだ。最新世代の「E-TECH」フルハイブリッドは、1.2リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンが、最大出力130hp、最大トルク20.9kgmを発生する。これに、電気モーター(最大出力70hp、最大トルク20.9kgm)を組み合わせ、システム全体で200hpのパワーを引き出す。バッテリーは蓄電容量2kWhのリチウムイオンだ。バッテリーの電圧は、従来の240Vから400Vに引き上げられた。発進時は常にモーターのみを使う。

2つ目の電気モーターが、最大出力34hp、最大トルク5.1kgmの高電圧スタータージェネレーター「HSG」だ。HSGがエンジンを始動し、ドッグクラッチ式トランスミッションを作動させる。

E-TECHフルハイブリッドパワートレインでは、完全電動化されたイグニッションと、減速時やブレーキ時に自動的に作動するエネルギー回生システムにより、市街地では80%の時間をEVモードで走行できる。これにより、燃費は同等の内燃エンジンよりも40%向上するという。

◆遅れて300hpの高性能PHEVを追加予定
ルノーのラインアップの中で、最高のドライビングプレジャーとパフォーマンスレベルを目指して開発されたラファールには、遅れて高性能なプラグインハイブリッド車(PHEV)、「E-TECH 4×4」が追加される予定だ。

E-TECH 4×4では、リアアクスルにも電気モーターを搭載し、4輪を駆動する。PHEVシステム全体のパワーは、300hpを発揮する。

PHEVパワートレインによって、ラファールは日常のほとんどのシーンをEVモードで走行できるという。長距離の移動でも、心配することなく充分な航続を可能にする、としている。