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「GTOコンセプト」を彷彿させる巨大エアロ装着、アウディ最強ワゴン『RS6アバント』はどう進化するのか?
アウディのハードコアワゴン『RS6アバント』の改良新型プロトタイプをカメラが初めて捉えた。現行型RS6は2019年に発表されており、これが初のフェイスリフトとなる。
ニュルブルクリンクとその周辺で捉えたプロトタイプは、ボディ前後をカモフラージュしているが、フロントフェンダーはさらにワイド化されている。また空力的な目的なのか、ブレーキを冷却するためなのかは不明だが、現行モデルには付いていない垂直スラットがフロントフェンダー後部にみられる。
フロントエンドでは、新設計されたLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトを装備、グリルは若干コンパクトに設計されているように見える。また相互接続されたインテークと新しいフロントバンパー、より顕著なスプリッターも確認できる。
注目はリアエンドで、「RS6 GTOコンセプト」を彷彿させるワイルドな巨大リアスポイラーが装着されている。思い起こせばクワトロ40周年を記念して2020年末に発表されたこのワンオフモデルにも、ベント付きのフロントフェンダーが装備されていた。また下部バンパーには、楕円形の巨大デュアルエキゾーストパイプをインストール、リフレクターも水平基調に新設計されている。
足回りでは、昨年11月に発表されたRS6パフォーマンスで見られた巨大な合金ホイールを採用。22インチのホイールは、ハイテクな鍛造フライス加工プロセスにより、従来の同じサイズのホイールに比べて合計20kg(44ポンド)の重量を削減している。
アウディはすでに次世代モデルがプラグインハイブリッドになると発表しているため、今回のフェイスリフトは、純粋なICEを搭載したRS6アバントの最後のアップデートとなる可能性が高い。
改良新型では、4.0リットルV8ツインターボエンジンにマイルドハイブリッドシステムを搭載、最高出力は630ps、最大トルク850Nmを発揮、最高速度は305km/hとなるだろう。アウディスポーツのマネージング ディレクター、セバスチャン・グラムスは、RS6は「もっと過激な方向に進むことができる」と発言しており、そのパフォーマンスに期待がかかる。
アウディはフェイスリフトされたA6セダンとアバントを2023年後半にデビューさせる計画を持っており、続いてオールロードとS6を投入、最強RS6は2024年初頭か夏ごろと予想される。