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【トヨタ アルファード 新型】「おもてなし」装備で乗員全員が快適な室内空間を実現
トヨタ自動車は「トヨタの最高級ミニバン」として2002年に誕生した『アルファード』を8年ぶりにフルモデルチェンジし、ガソリン車・ハイブリッド車(HEV)の販売を6月21日より開始した。
◆”快適な移動の幸せ”を追求した新型
4代目となる新型アルファードは「快適な移動の幸せ」を追求するべく、「性能を世界基準に昇華させる」という開発テーマを定め、プラットフォームを刷新した。”高級サルーン”として、振動・騒音対策、燃費や’走りといった基本性能を向上させながら、内外装デザイン、ゆとりの室内空間、使い勝手と言った商品性の面で開発テーマにふさわしい価値を持たせるべく、改良が行われた。
アルファードのエクステリアの特徴は力強さだ。「Forceful×IMPACT LUXUARY」をキーワードに、一般的な機械式駐車場の制限サイズに収まるボディを維持しながら、ボディサイド部分のデザインに抑揚を持たせることで、力強く堂々としたスタイルを実現した。
◆「おもてなし」がテーマの室内空間
世界基準の大空間高級サルーンとして進化した”王道”のアルファード、その室内空間は0.1mm単位で検討が行われ、運転席と2列目シートおよび3列目シートとの距離は従来型比でそれぞれ5mm/10mm広い前後席間距離を確保するなど、全体的にゆとりのあるつくりとなっている。
また、「おもてなし」をテーマにした装備類の開発・採用により、乗降時から乗車中まで、全ての時間が上質で心地よい体験となるような工夫がなされている。例えば、「スーパーロングオーバーヘッドコンソール」の採用により、従来は天井の左右など、各所に存在していた照明や各種スイッチ類、エアコン吹き出し口などの機能を天井中央に集約した。その他にも、快適な乗り降りをサポートする「ユニバーサルステップ」や「ロングアシストグリップ」、日差しを遮りながらも景色を楽しみたい、というこだわりに応えた「パワーサイドサンシェード」などが装備される。
◆上質な乗り心地と環境に配慮した燃費性能
極上のムービングオフィスとしても、上質なプライベートルームとしても利用できるよう後席の快適性を重視し、基本骨格を見直すとともに、乗員に伝わる振動・騒音を低減することで上質な乗り心地を実現した。
また、優れた動力性能と燃費性能の両立を図るべく、2.5L直列4気筒DOHCエンジンを搭載したトヨタハイブリッドシステムを採用した。これにより、システム最高出力250psの高出力と同時に従来型から燃費性能を向上させることに成功した。加えて、さらなる燃費性能が魅力の2WDを新設した。
◆先進の安全・運転支援システム
アルファードには、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」が搭載される。「プロアクティブドライビングアシスト」では、ドライバーの操作を先読みしてステアリングの反力を変化させることで、不要な操作を抑制したり操作の遅れの防止でスムーズな走行をサポートする。
その他にも、高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」により駐車時、渋滞時の運転がサポートされる。「アドバンスト パーク」では、車外から専用スマートフォアプリ「Remote Park」を操作することで遠隔で駐車・出庫が可能となる。また、「アドバンスト ドライブ」は高速道路・自動車専用道路での運転において、一定の条件を満たすことで作動し、ドライバーの渋滞時の運転負荷を軽減し、より周囲に注意を払った安全運転をサポートする。
◆進化を遂げたアルファード「ウェルキャブ」
アルファードには、「サイドリフトアップチルトシート装着車」として福祉車両のグレードが存在する。福祉車両としての特徴は、車外シートへの出しろが少なく、省スペースでの乗り降りが可能となっている。さらに立ち上がりをサポートするチルト機構やひざへの負担を軽減する2段折れ式フットレストを装備。今回新たにシートベルトを取り出しやすくするシートベルトプレートアームやリモコンホルダーを追加し、使い勝手を向上させた。
すでに販売が開始されている新型アルファードの価格は540万円~872万円となっており、ウェルキャブでは472万円~564万8千円となっている。また、新型アルファードはクルマのサブスクリプション「KINTO」でも取り扱われる。