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BMW『X5』改良新型、直6ディーゼル搭載の新グレード…8月欧州設定へ

  • 《photo by BMW》
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BMWは、ミドルクラスSUV『X5』の改良新型に、新しい直6ディーゼルエンジンを積む新グレード「xDrive40d」を8月、欧州で設定すると発表した。

◆最大トルクは73.4kgm
BMWツインパワーターボテクノロジーは、2段階のターボチャージシステムと、新しいソレノイドバルブインジェクターを備えたコモンレールダイレクトインジェクションシステムで構成されている。新しいピストンにより、より高い燃焼圧力が可能になり、オイル分離プロセスの効果も向上している。

パワーストロークあたり最大12回の噴射と、最大圧2500バールで燃料を燃焼室に送り込む。クランクシャフト駆動のスタータージェネレーターを、8速AT「ステップトロニックスポーツ」に組み込んだ。この48Vマイルドハイブリッドテクノロジーが、3.0リットル直列6気筒エンジンにさらにシャープなパワーを与え、その効率を向上させるという。

3.0リットル直列6気筒ディーゼルターボエンジンは、最大出力352ps、最大トルク73.4kgmを発生する。8速ステップトロニックスポーツとインテリジェントな全輪駆動システムが、強力な加速力を生み出す。0~100km/h加速は、5.5秒で駆け抜ける。

◆48Vマイルドハイブリッドを組み合わせる
このディーゼルエンジンには、48Vのマイルドハイブリッドテクノロジーを組み合わせる。パワフルな電圧48ボルトのスタータージェネレーターと第2のバッテリーを搭載することで、ブレーキエネルギーの回生量や電力量を増加させているのが特長だ。この電気エネルギーは、電装品に電力を供給するだけでなく、エンジンの負荷を軽減させたり、パワーを高めたりするためにも使用される。

48Vスタータージェネレーターは、エンジンをアシストする電気駆動ユニットのように作動し、エンジンを可能な限り、効率的な範囲内で作動できるようにする。 一方、電動オーバーブースト機能は、フルスロットルで加速するときに、ダイナミックなパフォーマンスを可能にするという。

この電動オーバーブースト機能では、8速AT「ステップトロニック」と一体設計されたスタータージェネレーターが、瞬時に最大出力12hp、最大トルク20.4kgmの電気ブースト効果を生み出し、追い抜きや追い越しがさらにダイナミックに行えるようになる。また、このパワフルなスタータージェネレーターは、定速走行時にエンジンを補助することで効率を高め、オートスタートストップ時やコースティング機能を使って、走行中の快適性を追求している。

◆「BMWカーブドディスプレイ」を採用
直感的なタッチコントロールと音声による制御が可能な 「BMWカーブドディスプレイ」を採用した。フルデジタル化されたBMWカーブドディスプレイは、ドライバー正面の12.3インチのインフォメーションディスプレイと、ダッシュボード中央の14.9インチのコントロールディスプレイで構成され、表面を1枚の大型ガラスで覆った。

BMWコントロールディスプレイのタッチコントロール機能により、スイッチの数が大幅に削減され、さまざまな機能をデジタルでコントロールできる。助手席前方のトリムには、LEDバックライトを備えたアンビエントライトバーが付く。明るさや15種類の色の切り替えは、「iDrive」メニューで操作できる、としている。