注目の自動車ニュース

【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】中嶋副社長「快適性向上に最も力を入れた」

  • 《写真撮影 小松哲也》
  • 《写真撮影 小松哲也》
  • 《写真撮影 小松哲也》
  • 《写真撮影 小松哲也》
  • 《写真撮影 小松哲也》
  • 《写真撮影 小松哲也》
  • 《写真撮影 小松哲也》
  • 《写真撮影 小松哲也》

トヨタ自動車は6月21日、ミニバン『アルファード』および『ヴェルファイア』を8年ぶりに全面改良し発売した。トヨタの中嶋裕樹副社長は快適性の向上にもっとも力を入れたと明かす。

中嶋副社長は「ミニバンの大空間とボディ全体の剛性とを両立するのは、なかなか至難の業」と指摘した上で、「それを実現するための様々なパーツだとか、今回はモノ造りも大きく変えている」と話す。

具体的には「パネルと骨格の間に接着剤を塗布しているが、その塗布面積を5倍に増やすことによって非常に剛性が高くなっている。従来はスポット溶接がベースになっており点のところでしか正直つながっていないので、それ以外は逆につながっていない。(新型では)その間にしっかり接着剤を充填することで剛性を高めている」という。

その結果、「ボディの剛性を上げるとボディが様々な振動を吸収しやすくなるので、乗り心地が良くなる。従来型比で振動を3分の1に低減して高級乗用車並みにすることができた」と中嶋副社長は解説した。

◆パワートレインは3タイプ
パワートレインはアルファード2.5リットルガソリンエンジン、2.5リットルエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドの2タイプに対して、ヴェルファイアにはさらに2.4リットルターボも加えた3タイプの設定となっている。

中嶋副社長は「快適な移動空間を提供するというのがこのクルマの根幹。その中で今回ヴェルファイアに関しては、さらに走りといったものを少し加えようということで、2.4リットルのターボを導入し、ボディの剛性も専用のパーツを付け加えることによってベースのアルファードより上げて走りを磨いた」と説明。

さらに「グレード自体もアルファードの『Z』に対して、ヴェルファイアには『Zプレミアム』という新しいひとつ上のグレードを設定し、走りとともに室内のラグジュアリー感も上げている」とも付け加えた。

◆PHEVも準備中
この日都内で開かれた新型アルファード/ヴェルファイアの発表会ではデザイン領域領域長を務めるサイモン・ハンフリーズ取締役からプラグインハイブリット(PHEV)モデルの追加導入もサプライズ発表された。

導入時期は示されなかったが、中嶋副社長は「例えばショーファーカーの使われ方を考えると、通常ドライバーの方がずっとVIPの方を待ちながら乗っている時はエンジンチャージして、しっかり充電されている状態になり、VIPの方が乗られた時には非常に快適な空間でかつ音、振動もないという世界が実現できる。ショーファーカーのひとつのパワートレインとしてPHEVみたいな使い方ができないかというのが考え方の根幹にある」と話していた。