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アウディ A6、2種類のPHEVを設定…欧州で2024年型の受注開始
アウディは6月1日、ミドルクラス『A6』(Audi A6)の2024年モデルに、欧州でプラグインハイブリッド車(PHEV)を設定し、現地での受注を開始した。セダンとワゴンの「アバント」が用意されている。
◆EVモードは最大91km
直噴ガソリンターボエンジンを基本にした新世代のPHEVシステム、「TFSI e」が搭載された。PHEVパワートレインには、2種類のパワースペックが設定される。「55TFSI e」グレードの場合、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジン(最大出力265ps、最大トルク37.7kgm)に、モーター(最大出力143ps、最大トルク35.7kgm)を組み合わせる。エンジンとモーターを合わせたシステム全体でのパワーは367ps、トルクは51kgmを獲得する。
「50TFSI e」グレードの場合、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジン(最大出力265ps、最大トルク37.7kgm)に、モーター(最大出力143ps、最大トルク35.7kgm)を組み合わせた。エンジンとモーターを合わせたシステム全体でのパワーは299ps、トルクは45.9kgmを引き出す。
両グレードともに、トランスミッションは7速「Sトロニック」だ。4輪を駆動する4WDの「クワトロ」となる。動力性能は、55TFSI eグレードの場合、0~100km/h加速5.6秒、最高速250km/h(リミッター作動)となる。二次電池(バッテリー)はリチウムイオンで、蓄電容量は17.9 kWh(正味容量14.4kWh)だ。50TFSI eグレードの場合、EVモードは最大91km(NEDC:新欧州サイクル)に到達する。
◆フロントグリルが新デザインに
2024年モデルには、「ベーシック」、「アドバンストライン」、「Sライン」の3種類のエクステリアパッケージをラインナップした。新デザインのフロントグリルによって、表情が変化する。
ベーシックでは、フロントはマットブラックで仕上げられ、クロームフレームが装着される。アドバンスドラインでは、フロントグリルはダーククロームで仕上げられた。フロントのサイドエアインテークと、プラスチックブレードを備えた新しいディフューザーは、セレナイトシルバーで塗装された。また、アドバンスドラインには、スポーティな18インチアルミホイールが装着されている。
2024年モデルには、合計12色のボディカラーが用意された。新色として、アルコナホワイトとマデイラブラウンメタリックが追加されている。標準装備されているライト類もアップグレードされた。ベースグレードでも、ヘッドライトはフルLEDが標準になる。デイタイムランニングライトが装備された。また、パークアシストプラスも標準装備されている。
◆「アウディバーチャルコクピット」
2024年モデルには、「アウディバーチャルコクピット」が標準装備された。12.3インチのスクリーンと1920×720ピクセルのフルHD解像度を持つフルデジタルインストルメントパネルを組み合わせる。ドライバーはマルチファンクションステアリングホイールからアウディバーチャルコックピットを操作し、クラシックビューやインフォテインメントモードを選択することができる。
インテリアのトリムは、8種類のバリエーションがある。オリーブツリーナチュラルとアッシュボルカニックグレーナチュラルのウッドインレイと、ダイナミカマイクロファイバーで覆われたインレイが、2024年モデルに新たに追加されている。