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VW『ID.Buzz』のロングホイールベース、キャンピングカーが登場…米国で発表
フォルクスワーゲンは6月6日、EVミニバン『ID.Buzz』 のキャンピングカーを提案した「アクセサリーコンセプト」を、米国で開催した「International Volkswagen Bus Day」で初公開した、と発表した。
◆機能的なキッチンと2人用のベッド
アクセサリーコンセプトには、海や山でのキャンプに必要なアイテムを装備した。Thule製の「Caprock」ベースキャリアに、Thule製の「Board Shuttle」アタッチメントを追加して、サーフボードや荷物の積載を可能にする。ベースキャリアに固定されたThule製の「OutLand Side Awning」は、日差しや雨を防ぐのに役立つ。Ququq製のキッチンシステムには、機能的なキッチンと調理スペースが備わる。このモジュラーユニットは、2人用のベッドに早変わりするという。
また、フォルクスワーゲンのロゴ入りドアシル、リアバンパープロテクションプレート、全天候型フロアマット、ユニバーサルタブレットホルダーを装備した。フォルクスワーゲンのロゴ入りバルブステムキャップやライセンスプレートフレームも用意している。
さらに、サーフボード、折りたたみ椅子とテーブル、ビーチタオル、Bluetoothラウドスピーカーなどのアクセサリーもラインナップされている。
◆全長は4962mmと通常モデルに比べて250mm長い
アクセサリーコンセプトは、ID. Buzzのロングホイールベース仕様車がベースだ。全長は4962mmと、通常モデルに比べて250mm長い。ホイールベース3238mmで、全長の拡大はほぼホイールベース延長分だ。ホイールベースが長くなったことにより、3列目シートのスペースが生まれ、最大2469リットルの収納スペースも確保した。最大7名が乗車できる。
ID. Buzzのロングホイールベース仕様車では、モーターの最大出力を204hpから286hpに、82hp引き上げたグレードを用意する。これにより、最高速は145km/h から160km/h(リミッター作動)に向上した。0~100km/h加速は7.9秒だ。
また、バッテリーの蓄電容量は85kWhとした。これにより、さらに長い航続を実現する。新型ヒートポンプの採用により、冬期の効率も向上しているという。
◆アップグレードされた新世代インフォテインメント
ID. Buzzのロングホイールベース仕様車には、ヘッドアップディスプレイ、アップグレードされた新世代インフォテインメントシステム、スマートフォンによるリモートパーキングなどを採用した。スマートガラスを採用した新デザインのパノラマサンルーフは、1950年代の伝説的な「サンババス」の記憶を呼び起こすのが狙いだ。
1.5平方mの面積を備えたこのガラスルーフは、フォルクスワーゲン史上、最大の大きさだ。スマートガラスは、タッチスライダーや音声アシスタントを使って、透明から不透明に切り替えることができる。北米仕様では、空調機能付きシートやフロントのイルミネーション付きフォルクスワーゲンロゴも採用される予定だ。
エクステリアには、初代の「T1」(『Bulli』とも)のデザインモチーフを取り入れた。短いオーバーハングやスペース効率の高さ、V字型のフロントマスクなどがT1から受け継がれた。オプションで、ツートンカラーが選択できる。