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リアル下町ロケット、クボタが無人自動運転対応の大型トラクタなど試作機公開

クボタは17日、開発中の自動運転農機3機種「アグリロボトラクタ(100馬力)」「アグリロボ田植機(8条植)」「アグリロボコンバイン(自脱型6条刈)」の試作機を公開した。

クボタはこれまでにGPS搭載農機を「ファームパイロットシリーズ」と称して展開し、その第1弾として2016年9月に、直進時の自動操舵走行が可能な「直進キープ機能付田植機」を発売、また同年12月には、直進だけでなく曲線経路も自動操舵走行が可能な「畑作用大型トラクタ」を市場投入した。さらに2017年6月には、使用者の監視下において無人運転作業が可能な「アグリロボトラクタ」のモニター販売を開始し、昨年12月にはオペレータが搭乗して自動運転作業ができる「アグリロボコンバイン」を発売した。

アグリロボトラクタ(100馬力)は、ほ場内または周辺でオペレータが監視している条件下で耕うん、代かき、施肥などの幅広い作業を自動で行うことができる大型トラクタ。リモコンからの遠隔指示により作業開始、停止の操作ができる。高精度なRTK-GPSを使用し、作業箇所の重なりを最小化するなど、無駄な作業を抑制。オペレータが普通のトラクタに乗車し作業をしながら無人のアグリロボの監視を行うことで、1人で2台の同時作業が可能となり、作業時間を大幅に短縮できる。

また、安全装置も充実。レーザースキャナ、超音波ソナーを装備し、ほ場への侵入者や障害物に近づくと自動で停止する。4台のカメラを搭載し、付属のタブレット端末からトラクタ周囲を監視。自動運転中は状態表示灯が点灯し、監視者からトラクタの状態が確認できる。

クボタでは、このアグリロボトラクタ(100馬力)および、オペレータ搭乗による自動運転が可能なアグリロボ田植機(8条植)、アグリロボコンバイン(自脱型6条刈)を2020年までに市場投入する計画だ。