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トヨタ『GR H2 レーシングコンセプト』を発表、水素エンジンでルマンに挑む
トヨタ自動車は、6月10~11日に決勝が開催されたルマン24時間レース会場内にあるACO(フランス西部自動車クラブ)のH2ビレッジにて、将来同レースへ参戦することを見据えた水素エンジン車両のコンセプトカー『GR H2 レーシングコンセプト』を発表し、初展示した。
ACOがルマン24時間レースとFIA世界耐久選手権への水素エンジン車両の参戦を認めたことで発表されたGR H2 レーシングコンセプトは、水素エンジンとハイブリッドシステムを兼ね合わせたパワートレーンを搭載し、レースでのパフォーマンスや興奮を犠牲にすることなく、カーボンニュートラルを実現することを目指した水素レーシングカーだ。
同車のボディサイズは全長5100×全幅2050mm。2021年よりトヨタ自動車がルマン24時間レースに使用している『GR010 ハイブリッド』のボディサイズが全長4900×全幅2000mmのため、コンセプトモデルではあるが比較するとやや大きめのつくりとなる。
これまでトヨタ自動車は「スーパー耐久シリーズ」や「イデミツ 1500 スーパーエンデュランス 2022」などのレースに水素エンジンカローラで参戦し、カーボンニュートラルの実現に向け、水素を「つくる・はこぶ・つかう」取り組みを加速させてきた。GR H2 レーシングコンセプトの発表によってトヨタ自動車は、ルマン24時間レースにおいても水素を用いた”モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり”や”カーボンニュートラル社会の実現”に向けた取り組みに挑戦するとしている。