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三菱『コルト』新型、ダイナミックシールド採用…ルノーとは顔が違う

  • 《photo by Mitsubishi Motors》
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三菱自動車の欧州部門は6月8日、5ドアハッチバックコンパクトカーの『コルト』(Mitsubishi Colt)の新型を発表した。

◆ルノー日産三菱アライアンスの「CMF-B」車台がベース
コルトは、三菱自動車が乗用車で初めて採用したペットネームだ。1962年にコルトの名を付した最初のモデルとして、『コルト600』が登場した。1967年には、『コルト1000F』が国際ラリーに初めて参戦した。コルトは欧州において、1978~2014年にかけて、120万台以上を販売している。

2012年末の生産終了から約10年を経て、コルトが欧州で復活した。新型コルトはBセグメントの5ドアハッチバックとして、2023年10月から欧州市場で販売される予定だ。

新型コルトは、ルノーの主力コンパクトカーのひとつ、『クリオ』(日本名:『ルーテシア』に相当)の兄弟車として登場した。車台はルノー日産三菱アライアンスの「CMF-B」プラットフォームをベースにする。ルノーのトルコ・ブルサ工場で生産を行う計画だ。

◆両サイドに広がる勢いを表現したフロントグリルが特長
新型コルトのデザインは、ルノークリオとボディは共用しながら、欧州の街並みに映える力強くスポーティな外観を追求した。フロントのデザインなどが、クリオとは異なっている。

フロントには、三菱自動車のフロントデザインコンセプトの「ダイナミックシールド」の要素を取り入れた。両サイドに広がる勢いを表現したグリルが特長になる。上側にスリムなフルLEDヘッドライト、下側にL字型のLEDデイタイムランニングランプを組み合わせることにより、シャープな表情に仕上げている。

リアではワイド感を強調するバンパーにより、スポーティで安定感のあるデザインを追求している。

◆最大9.3インチのディスプレイ
室内には、インストルメントパネルの中央にスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)をレイアウトした。グレードに応じて、7インチと9.3インチのディスプレイから、走行モードやエンジンの出力特性、ステアリングフィール、車内環境などを個別設定できる「マルチセンス」システムを操作できる。

走行モードは、「マイセンス」「スポーツ」「エコ」の3つから選択することが可能。さらに、BOSEプレミアムサウンドシステムによって、臨場感のあるオーディオ体験を追求している。

また、先進運転支援システム(ADAS)を充実させた。新型コルトには、全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールシステム(ACC)をはじめ、「Adaptive Cruise Control with Stop & Go」、車線逸脱防止支援機能(LDP)、駐車支援システム 、衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)、車線逸脱警報システム(LDW)、オートマチックハイビーム(AHB)、標識認識システム(TSR)、後側方車両検知警報システム(BSW)、後退時交差車両検知警報システム(RCTA)を採用している。

◆1.6リットルエンジンのハイブリッドを設定
新型コルトでは、環境に配慮したハイブリッド車とガソリンエンジン搭載車を設定した。ハイブリッド車では、1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンに駆動用と発電用の2つのモーター、自動変速機「マルチモード」と蓄電容量1.2kWhの駆動用バッテリーを組み合わせた。

ガソリンエンジン搭載車には、1.0リットルガソリンターボエンジンと6速MTを採用する。1.0リットルガソリンエンジンと5速MTの組み合わせも設定している。