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トヨタ ヤリス 、最大12.3インチのデジタルディスプレイ採用…欧州2024年型

  • 《photo by Toyota》
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トヨタ自動車の欧州部門は5月30日、Bセグメント5ドアハッチバック『ヤリス』(Toyota Yaris)の2024年モデルを発表した。新グレードとして、「ハイブリッド130」が設定されている。

◆0~100km/h加速9.2秒で最高速は175km/h
ハイブリッド130では、既存の「ハイブリッド115」に対して、モーターが強化された。可変バルブタイミングを備えた1.5リットル直列3気筒ガソリン「ダイナミックフォース」アトキンソンサイクルエンジンは、最大出力93hp/5500rpm、最大トルク12.2kgm/3600~4800rpmと変わらない。

ハイブリッド130では、新開発のトランスアクスルに大型で強力な電気モータージェネレーターを搭載し、パワーコントロールユニット(PCU)のソフトウェアとハードウェアを見直した。これにより、ハイブリッドシステム全体のパワーを116hpから130hpに12%、トルクを14.4kgmから18.8kgmへ30%引き上げた。

この結果、0~100km/h加速は9.7秒から9.2秒に0.5秒短縮する。最高速は175km/hに到達する。

◆クラストップレベルの大型ディスプレイ
ハイブリッド130を含む全車が、クラス最高の新しいデジタルユーザー体験の実現を目指した。これは、カスタマイズ可能なドライバー用のメーターディスプレイと、より高速で性能を引き上げたマルチメディアシステムに導入されたもので、機能性を向上させている。

ディスプレイはグレードに応じて、メーターが7インチまたは12.3インチ、マルチメディアスクリーンが9インチまたは10.5インチ。そのサイズはクラストップレベルという。

12.3インチのデジタルメーターディスプレイは、文字盤、情報、グラフィックをシャープな画質で表示し、昼夜を問わず良好な視認性を確保している。表示スタイルは、ドライバーの気分に合わせて、スマート、カジュアル、スポーティ、タフの4種類に切り替えられる。7インチは「Mid+」グレードに、12.3インチは「High」、「GR SPORT」、「Premiere Edition」に標準装備されている。

◆クラウドベースのナビゲーション
また、直感的でレスポンスに優れるインターフェイスを採用し、クラウドベースのナビゲーションが付く「Toyota Smart Connect」マルチメディアシステムの最新版を採用した。常時接続されるシステムにより、交通や渋滞に関する最新の情報を活用したルート案内が可能になった。

音声認識システムと「ハイ・トヨタ」と呼びかけて起動する音声アシストを採用した。より自然な言葉に対応することで、音声コマンドをさらに進化させた。例えば、「ハイ・トヨタ、寒い」と話しかけるだけで、システムが自動的に空調温度の設定を上げてくれる。

Apple 「CarPlay」とグーグル「Android Auto」に対応し、スマートフォンのワイヤレス接続を可能にした。また、「Toyota Safety Sense」システムと同様、マルチメディアシステムのアップグレードや新機能は、無線で適用することができる。

◆最大5名が利用できるスマートデジタルキー
スマートデジタルキーが、欧州向けヤリスに初めて採用された。「MyT」アプリと連動し、スマートフォンを使って最大5名のユーザーが車両にアクセスできるようになる。スマートデジタルキーは、MyTアプリと連動しており、スマートフォンをカバンやポケットから取り出すことなく、車両のロックやアンロック、発進を可能にした。

この新機能は、リモートロック/アンロック、エアコン操作、混雑した駐車場での車両発見を容易にするハザードランプの作動など、MyT機能をさらに拡張するものだ。デジタルキーはAppleとAndroidの両方のデバイスに対応している。