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【レクサス GX 新型】オフロード性能を高めた「OVERTRAIL仕様」を設定
レクサスは6月8日(現地時間)、ミドルサイズSUV『GX』新型を世界初公開。より厳しい環境下で求められる機能やデザインを備えたOVERTRAIL仕様を新たに設定した。
レクサスはカーボンニュートラル社会の実現に向けて「自然を理解し、楽しみ、守っていくアウトドア体験を届けたい」という想いの下、大自然と共生しながらアウトドアライフスタイルを彩るクルマの楽しさと、様々な体験を提供する「OVERTRAIL PROJECT」を推進している。
GX新型では、レクサスが目指す「OVERTRAIL PROJECT」を体現した"OVERTRAIL"仕様を新たに設定。徹底的に素性を鍛え上げた標準仕様に対して、より本格オフローダーとして求められる専用機能やデザインを追求し、自然の中で新たな体験を提供するパートナーとしてユーザーに寄り添っていく。
◆オフロード性能を高める専用パッケージ
OVERTRAIL仕様は、標準仕様に対して20mmワイド化したトレッドとブラックのアーチモールによる安定感あるスタンスなど、タフさをより強調したデザインとした。また、フロント・リヤのバンパーコーナー下端を切り上げ、悪路における走破性を向上し、別体のセンタープロテクションを設けることで、路面に障害物の多いようなオフロード走行時の機能性を追求。加えて、ブラックのアウターミラーカバーやアウトサイドドアハンドルなどの専用アイテムを装備し、本格オフローダーとしての風格に磨きをかけた。
エクステリアカラーは、自然の情景と調和するカラーでコーディネート。ソリッドのような色彩を持ちながら、メタリックの陰影により立体感を際立たせ、レクサスらしい上質さを感じさせる新規開発色「ムーンデザート」を専用色として用意。加えて、OVERTRAIL仕様の特別感を引き立たせるバイトーンカラーも含めた全6色をラインアップしている。
インテリアカラーは「ブラック」と明るいアースカラーの「シャトー」の2色を設定。シートデザインも、エクステリアのアンダーグリル形状をモチーフにデザインされたエンボスパターンや、肩口にはアクセントとしてオリーブカラーのバイオウルトラスエードを採り入れるなど、専用の配色と加飾で特別感を高めている。
専用シートはシートバックサイドを標準仕様に比べて柔らかくし、体がシートバックサイドに接触した際、胸部への左右の揺れをいなすことで頭部の揺れを抑え、前方視界の安定化と疲労軽減に寄与する。また、シートデザインも、エクステリアのアンダーグリル形状をモチーフにデザインされたエンボスパターンや、肩口にはアクセントとしてオリーブカラーのバイオウルトラスエードを採り入れるなど、専用配色と加飾で特別感を高めている。
◆オンロード・オフロード走行性能を引き上げる「E-KDSS」をレクサス初採用
GX新型はオンロードの操縦安定性とオフロードの走破性を高次元で両立させる「E-KDSS」をレクサス初採用する。前後の電動式スタビライザーを独立制御し、路面状況や前後輪の状況に応じて、より細かくスタビライザーの効果を変化。新開発のサスペンションと組み合わせることで、従来型を超えるホイールアーティキュレーションを実現し、岩石路やモーグル路などにおける路面追従性を向上させた。
また、凹凸の激しいオフロードや滑りやすい路面を走行する際の運転負荷を軽減するクロールコントロールを設定。5段階の速度設定に合わせて、駆動力とブレーキ油圧を自動で制御する。アクセルやブレーキ操作をすることなく、ステアリング操作のみで極低速走行が可能。ホイールスピンや車輪のロックを抑制するためスタックからの脱出能力が高く、駆動系への負荷も軽減する。
さらに従来の5つから6つのモード(AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEPSNOW/ROCK)へ拡充したマルチテレインセレクトを採用。従来のブレーキ油圧に加え、駆動力、サスペンションを統合制御し、路面状況に応じた走破性能を引き出す。また、従来ローレンジ(L4)のみだった動作範囲をハイレンジ(H4)にも拡張。岩石路の極低速走行から未舗装路の高速走行まで、あらゆる道を上質に走行できる機能へ進化した。さらに、各種センサーの情報から走行中の路面状況を推定し、ブレーキ油圧、駆動力、サスペンション制御を最適化するAUTOモードを採用。ドライバー自らモード切替えすることなく、走行シーンに応じた走破性能を引き出すことを可能にした。
専用の265/70R18のオールテレーンタイヤは、タイヤメーカーと共同開発。オンロード、オフロードの理想的な走行性能バランスを確保した。サイドウォールは、泥濘路などでの脱出性向上などの機能とタフな印象のトレッドパターンを採用。凹凸の強いスタイリングと背反する燃費性能では、空力性能に影響のあるショルダー形状を最適化することで、風流れをコントロール。あらゆる性能と本格オフローダーに相応しいデザインを高次元で融合している。
◆マルチテレインモニターでオフロード走行をサポート
マルチテレインモニターは、車両周辺の状況確認を4つのカメラでサポートし、オフロード走行に安心感をもたらす。フロント・サイド両側・リヤに搭載したカメラでとらえた映像をカメラスイッチで切り替え、14インチディスプレイに車両周辺映像を滑らかな動きでより鮮明に表示。ドライバーの死角になりやすい車両周辺の路面状況を確認できる。
また、アンダーフロアビューに切り替えると、手前で撮影された過去の映像を床下透過映像として提供。現在の車両やタイヤ位置を示す線を合成することで車両下の状態や前輪の位置が確認できる。さらに、車両を透過し、後輪周辺をクローズアップして大きく表示する機能を追加。タイヤ付近の状況や障害物との距離感を把握でき、スタックや行き止まりからの脱出に貢献する。
急坂路での運転負荷を軽減するダウンヒルアシストコントロールは、エンジンブレーキだけでは十分減速できないような険しい急坂路を降坂する際、四輪のブレーキ油圧を自動的に個別制御。タイヤロックさせることなく安定して降坂することをサポートする。スイッチ操作によって選択された車速が保たれるため、ブレーキやアクセルの操作に気を使うことなく、ステアリング操作に集中でき、運転負荷を軽減する。