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キャデラック CT4-V ブラックウィングに「Vシリーズ」20周年記念車、472馬力…米2024年型

  • 《photo by Cadillac》
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キャデラックは5月26日、高性能スポーツセダン『CT4-Vブラックウィング』(Cadillac CT4-V Blackwing)の2024年モデルを米国で発表した。

◆専用グリルやエンブレムを装備
同車は、「キャデラックレーシング」の血統を受け継ぐスーパースポーツセダンを標榜する「Vシリーズ」のさらなる高性能バージョン、「ブラックウィング」の最初のモデルだ。キャデラックはブラックウィングで、メルセデスAMGやBMW、アウディRSに対抗していく。

2024年モデルには、Vシリーズの誕生20周年モデルを設定する。「20th」のロゴ入り専用グリルやロッカーパネル、専用エンブレムを装備した。ボディカラーは、ベロシティレッド、サイバーイエローメタリック、コースタルブルーメタリック、ブラックダイヤモンドトリコートを用意している。

また、エンジン始動時には、ドライバーインフォメーションセンターに20周年を祝う専用アニメーションが表示される。

◆3.6リットルV6ツインターボ+6速MT
CT4-Vブラックウィングには、3.6リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。制御システムソフトウェアと吸気システムのチューニングにより、最大出力472hp、最大トルク61.5kgmを獲得する。ベース車両の『CT4-V』に対して、パワーは152hp、トルクは10.5kgm引き上げられた。

トランスミッションは、このクラスでは珍しい6速MTを標準とし、10速ATをオプションとした。「TREMEC」と呼ばれる6速MTには、高トルク容量と優れたペダルフィーリングを可能にする「LuK」のツインディスククラッチを採用する。コンソールのスイッチを押すとアクティブレブマッチングが作動し、シフトダウン時にエンジン回転数を自動的に合わせてくれる。

この6速MTは、人間工学に配慮して、クラッチペダルとブレーキペダルの位置を最適化した。油圧マスターシリンダーストップではなく、クラッチペダルのバリアストップにより、クラッチ操作中のドライバーへのフィードバックを向上させている。より正確なシフトを可能にするために、従来の6速MTよりもショートストローク化も図られた。

◆0-96km/h加速3.8秒で最高速は304km/h
CT4-Vブラックウィングには、フロント255/35ZR18、リア275/35ZR18サイズのタイヤを装着する。ブレーキキャリパーは、フロントがブレンボ製の6ピストン、リアが4ピストン。ブレーキローター径は、フロントが380mm、リアが340.5mmとした。

CT4-Vブラックウィングには、強化された電動LSDを装備した。軽量設計とし、走行モードとパフォーマンストラクションマネージメントの設定に合わせて、最適化されている。ハードなコーナリング時に、後輪が最大のトラクション性能を発揮するよう、後輪側により多くの駆動トルクを自動的に配分し、グリップを強化する。高性能なディファレンシャルクーラーも採用された。アルミ製ハウジングによって、重量は10kg以上軽量化されている。

CT4-Vブラックウィングのパフォーマンスは、0~96km/h加速が3.8秒(10速AT)で、最高速は304km/hに到達する。サブコンパクトクラスで最もパワフルかつ最速のキャデラックになるという。