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ホンダ『CR-V』新型、欧州は電動モデルのみ…初のPHEVも設定

  • 《photo by Honda》
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ホンダの欧州部門は5月12日、ミドルクラスSUV『CR-V』(Honda CR-V)の新型に、ホンダの欧州向けモデル初となるプラグインハイブリッド車「e:PHEV」を設定すると発表した。

◆PHEVのEVモードは最大で82km
PHEVパワートレインのエンジンは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクルエンジンだ。PHEV化に際して、効率性、洗練性、ダイナミックなパフォーマンスを向上させるために改良を加えている。

モーターは、軽量かつ高出力で、加速性能に優れる、と自負する。EVモードは最大で82kmとなり、日常の移動の多くをEVモードでカバーできるという。バッテリーは、急速充電に対応する。バッテリーの温度が25度の場合、フル充電にかかる時間はおよそ2時間30分だ。

また、欧州向けの新型CR-Vには、ハイブリッドの「e:HEV」も用意される。欧州仕様のパワートレインは、ハイブリッドとPHEVの電動モデルのみだ。これは、ホンダの欧州戦略に沿った形になる。ハイブリッドのエンジンもPHEV同様、2.0リットル直列4気筒ガソリンを搭載している。

◆直立した大型フロントグリルを採用
新型CR-Vは、タフなエクステリアデザインを追求した。大型の直立したフロントグリル、長いボンネットフード、LEDヘッドライトを装備する。リアは、ブレーキライトとウインカーを縦に配置し、ひと目でCR-Vとわかるテールライトのデザインをスマートに進化させている。

力強い水平方向のベルトラインは、従来型よりも約70mm延びた全長を強調する。また、全幅は約10mm、ホイールベースは約40mm延びており、より強く、よりアグレッシブな存在感を発揮するという。

フロントガラスのピラーの位置を見直し、スポーティなプロポーションと視認性の向上を図った。Aピラーのベース部分は従来型に対して、後方に約120mm、外側に約70mm、下に約35mm移動している。これらの変更とドアに取り付けられたサイドミラーによって、視認性を大幅に向上させた、と自負する。

◆最新の「Honda SENSING 360」を欧州向けホンダ車として初搭載
インテリアは、キャビン内の色、素材、ファブリックを高品質にすることで、よりプレミアムなセグメントへの移行を目指した。上質な素材を用いながら、スポーティでモダンなホンダの新しいデザインの方向性を反映させている。新型は、ホイールベースを従来型比で40mm延長する。これにより、前席と後席の間の距離が長くなり、後席のレッグルームは16mm拡大。ラゲッジ容量も18%増加した。リアシートのリクライニングは8段階となり、角度も10.5度拡大している。

前席には、新開発のボディスタビライザーシートを採用した。長時間のドライブでの疲労を軽減する。ステアリングホイールの角度はセダンライクとなり、より快適でスポーティなドライビングポジションを追求した。前席の間のセンターコンソールには、9リットルの容量を持つクラス最大のカップホルダーが設けられる。

また、新型CR-Vには、車両周囲の死角をなくし、ドライバーの負担を軽減して衝突回避にさらに貢献する全方位安全・運転支援システム「Honda SENSING 360」の最新版を、欧州向けホンダ車としては初めて搭載している。