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MINI次期型のEV、新デザイン言語を採用…3ドアとクロスオーバーのプロトタイプ写真公開
MINIは5月10日、3ドアハッチバックEVのMINI『クーパー・エレクトリック』と、小型SUV『カントリーマン』(日本名:MINI『クロスオーバー』に相当)の次期型のEVに関して、内外装の一部を先行公開した。
◆ステアリングホイールやシートに持続可能性にこだわった素材
MINIは次期モデルファミリーの最初の4つのデザインエレメントを発表し、カリスマ的なシンプルさを実現する新しいデザイン言語の成果を披露した。丸型有機ELディスプレイ、モダンなステアリングホイール、そして新モデルファミリーのシートやアルミホイールなどを先行公開。これにより、伝統的なブランド価値と先進技術の融合をアピールしている。
次期型のEVでは、ステアリングホイールのデザインを一新する。標準仕様は、2本スポークデザイン。オプションの3本スポークデザインでは、2本スポークに追加された下側のスポーク部分が、ファブリック仕上げになる。
シートの種類も豊富だ。新しい色合いや柄と千鳥格子のようなクラシックなスタイルとの組み合わせが、過去から未来への架け橋になるという。シートサイドパネルは、ラミネート加工され、上質感を追求する。また初めて、シートと一体デザインのアームレストを採用している。
◆丸型有機 ELディスプレイに伝統と先進技術を融合
視覚的に削ぎ落したインテリアの中央には、MINIを象徴する丸型のセンターインスツルメントディスプレイを装備する。次期モデルでは有機ELディスプレイを採用する。MINIは自動車メーカーとして世界で初めて、全面が使用可能な丸型のタッチディスプレイを導入する。
有機ELディスプレイは直径240mmで、インスツルメントクラスターとオンボードモニターの機能を兼ね備える。フレームレスの洗練されたデザインとした。タッチコントロールは新しいミニマルなユーザーインターフェイスを備え、インフォテインメントと空調などの機能が統合されている。余計なもののないダッシュボードに丸型センターディスプレイを搭載した次期型は、クラシックMINIの伝統的なデザインを継承しているという。
MINIの次期モデルファミリーは、高品質で持続可能なさまざまな素材や色、革新的なテキスタイルデザインでインスピレーションを高めている。繰り返し表れるカラーアクセントのバイブラントシルバーは、内外装ともにメタリックな輝きを放ち、特別感を演出している。
◆空力性能の向上と航続の伸びにつながるアルミホイール
一から設計を見直したアルミホイールも、新しいデザイン言語の原則に則ったものになるという。次期モデルファミリーのアルミホイールは、彫刻のようなスポーク構造ではなく、強い色のコントラストを特徴とするグラフィックデザインに力を入れた。これにより生じるサイズの錯覚は、外向きのスポークによりさらに強調される。無駄を削ぎ落としたホイールデザインは、ややコンパクトな2次元のデザインで、空力性能の向上と航続の伸びにつながるという。
次期MINIのEVファミリーには、トレンドを先取りしたデザインを採用する。カリスマ的なシンプルさは、本質に焦点を当てたデザイン言語と呼ばれるものだ。次期MINIはそれぞれのモデルが強い個性を持ち、特徴的なデザインで表現され、個性的でありながらブランドとの親和性がはっきりとわかる、と自負する。持続可能な素材もまた、新しいデザイン言語の本質的な部分になるという。
MINIのデザイン責任者のオリバー・ハイルマー氏は、「カリスマ的なシンプルさという新デザイン言語によって、象徴的なMINIを一から見直している。ピュアで進歩的なアプローチで、機能的な要素のシンプルさとMINIが持つエモーションを融合させる」と話している。