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アルファードがいっぱい? パクリ? リスペクト?…上海モーターショー2023

  • 《Photo by Zhe Ji/Getty Images News/ゲッティイメージズ》
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  • 《写真提供 トヨタ自動車》
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かつて中国のモーターショーといえば、欧米の人気モデルのデザインを模倣したコピーモデルがずらっと並んでいたものだ。最近は中国メーカーの開発力も上がってそういった例は少なくなったが、高級ミニバンが相次いで発表された上海モーターショー2023では、トヨタ『アルファード』オマージュが目についた。

日本もいつか来た道、お前もやっていたからいいではないか、と言う向きもいるかもしれない。が、半世紀前と比べると今では、国際的に知的財産や知的所有権について認知が高まり、保護されるようになってきている。そして何より異なるのは、世界市場における中国メーカーの存在感は、当時の日本メーカーのそれよりもはるかに大きいということだ。

マーケティング的には同情したい面もある。高級ミニバンをこれからデザインしようとして、その時すでに市場で高級ミニバンのイメージが出来上がっている場合、オリジナリティのためにそこからずらしてデザインすると、今度は高級ミニバンとして認識されない恐れがある。先行のアルファードに見た目を寄せているのは、人気にあやかるだけが理由ではないと思われる。ブランドが確立されれば、造形の独自性も大きくなっていくと期待しよう。