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メルセデスAMG GT 4ドアクーペ、最強「ブラックシリーズ」の顔に近づくパッケージを欧州設定
メルセデスベンツは5月5日、高性能4ドアクーペのメルセデスAMG『GT 4ドアクーペ』(Mercedes-AMG GT 4-Door Coupe)の改良モデルに、欧州で新しい「V8スタイリングパッケージ」を設定すると発表した。
◆開口部を大型化したグリルやワイドなロアエアインテークが特徴
新しいV8スタイリングパッケージは、6気筒モデルの個性をさらに際立たせることができる、と自負する。このパッケージでは、新デザインのフロントバンパー、縦方向に配されたメンバーパネル、ディフューザー付きリアバンパーを採用した。V8スタイリングパッケージ専用にデザインされたフロントマスクは、下側に開口部を大型化したグリル、ワイドなロアエアインテークなど、シリーズ最強のメルセデスAMG『GTブラックシリーズ』の要素を取り入れている。
その他のオプション装備パッケージは、内容の充実化が図られた。カーボンファイバーパッケージには、カーボンファイバー製のフロントスプリッターを追加する。エアロダイナミックパッケージとV8スタイリングパッケージを組み合わせた場合、フロントスプリッターとフリックが新形状になる。
ボディカラーには、新色のオパライトホワイトメタリックが追加された。アルミホイールやシートのラインナップは、従来通りだ。
◆「43 4MATIC+」は直6ターボが最大出力367hp
V8スタイリングパッケージは、「43 4MATIC+」グレードでも選択できる。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システム、電動スーパーチャージャーを組み合わせている。
ISGは、エンジンと9速ATの「AMGスピードシフトTCT 9G」の間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。このモーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、およそ1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに畜電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現した。
43 4MATIC+の場合、3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは最大出力367hp/5500~6100rpm、最大トルク51kgm/1800~4500rpmを発生する。ブースト機能を備えており、モーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。動力性能は、0~100km/h加速が4.9秒、最高速は270km/hに到達する。
◆部分自動運転が可能な「ドライブパイロット」
「ドライブパイロット」は、部分的な自動運転が可能な先進運転支援システム(ADAS)だ。とくに高速道路での渋滞の際、自動運転機能により、ドライバーにかかる負担を大きく軽減するシステムとした。
ドライブパイロットでは、先行車との車間距離だけでなく、周囲の交通状況(車両、車線、ガードレールなど平行な物体)を常に監視して、従来よりもステアリングアシストが作動する状況を大幅に拡大させた。
また、車線が不明瞭または表示されていない場合には、先行車を追従する。さらに、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を低減する、としている。