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BMWの新型スポーツセダンEV『i5』、光るキドニーグリル採用…実車は5月24日発表へ

  • 《photo by BMW》
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BMWグループ(BMW Group)は5月3日、ミドルクラスの新型EVセダンのBMW『i5』を、5月24日にワールドプレミアすると発表した。ティザー映像からは、光る大型キドニーグリルが確認できる。

◆今夏生産を開始し10月に世界市場で発売予定
i5は次期BMW『5シリーズ』のEVバージョンだ。i5と次期「5シリーズセダン」は今夏、BMWグループのドイツ・ディンゴルフィン工場で生産を開始し、10月に世界市場での発売を予定している。

i5のプロトタイプは、冬季のテストドライブを通じて、電動パワートレインの性能を繰り返し検証してきた。i5では、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール) システム、アクチュエータのホイールスリップ制限機能、駆動トルク制御システムが密接にリンク。この駆動トルク制御システムのチューニングも、入念に行ってきた。

その後、南フランス・ミラマス郊外のBMWグループの試験場で、走行に関わるすべてのコンポーネントの微調整が行われた。これには、BMW i5の駆動システム、高電圧バッテリー、ヒートポンプ機能付き統合型冷暖房システムを、制御することも含まれている。高電圧バッテリーの予測的な熱管理機能により、DC急速充電ステーションでは、迅速かつ効率的な充電を可能にしているという。

◆BMWならではのドライビングプレジャーを実現
BMW i5の開発プロセスは、サスペンションのコントロールや先進運転支援システム(ADAS)の微調整を経て、最終段階に入っている。ワールドプレミアを5月24日に控え、次期5シリーズセダンのEVバージョンが、他のモデル同様、優れたドライビングエクスペリエンスを備えているのは明白、と自負する。

次期5シリーズでは、内燃機関、プラグインハイブリッド(PHEV)、フルEVのi5と、パワートレインの選択肢が豊富に用意される。そのため、車両重量がモデルごとに大きく変わる。これを念頭に置き、各モデルで行われるシャシーのチューニングと、それに対応するすべての制御システムの適用により、どのような駆動コンセプトであっても、BMWならではのドライビングプレジャーを実現することを狙う。

次期型に搭載される最新の「BMWバーティカル・ダイナミクス・マネジメント」は、5シリーズならではのスポーツ性と乗り心地のバランスをさらに高いレベルにまで高めている。また、「ハイウェイ・アシスタント」は、視線誘導によって先行車との距離を調整し、ステアリングの調整や車線変更を初めて行うなど、自動運転機能を新たな次元に引き上げているという。

◆最新の「BMWバーティカル・ダイナミクス・マネジメント」
「アダプティブ・サスペンション・プロフェッショナル」は、i5を含めた次期5シリーズセダンの全車に標準またはオプションで装備される。BMWの伝統のドライビングプレジャーを実現するために、次期5シリーズセダンは、『7シリーズ』に迫る乗り心地と、『3シリーズ』のスポーツアジリティを融合しているという。

最新のBMWバーティカル・ダイナミクス・マネジメントを、i5を含めた次期5シリーズセダンに採用する。これにより、スポーツ性能の向上と、現行モデルから進化した乗り心地を両立することを目指す。

次期5シリーズセダンには、第9世代のBMWバーティカル・ダイナミクス・マネジメントを導入する。この技術は、新開発の広範囲にネットワーク化された制御ロジックに基づいており、車速、ステアリング角度、ヨーレート、加速度などのデータを考慮して、理想的な減衰力を追求する。新システムでは、数学的に必要な減衰力を計算するのではなく、現在の走行データを物理的に計算することを優先している。これにより、あらゆるドライビングシーンにおいて、明確なボディコントロールと正確なサスペンションレスポンスを実現しているという。