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メルセデスマイバッハ『GLS』改良新型、新フェイスに557馬力ツインターボ搭載…欧州で発表

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツは4月4日、メルセデスマイバッハブランドの大型SUV、メルセデスマイバッハ『GLS』(Mercedes-Maybach GLS)の改良新型を欧州で発表した。

◆フロントグリルをさらに大型化
メルセデスマイバッハGLSは、メルセデスベンツの最上位SUVのGLSをベースに、縦基調の専用グリルを装備するなど、メルセデスマイバッハ専用の内外装を採用したモデルだ。2019年秋の広州モーターショー2019でのデビューから3年半が経過し、改良新型が欧州で発表された。

改良新型の外観は、縦型のクロームバーを配したフロントグリルを、さらに大型化した。バンパー両サイドのエアインレットグリルには、クロームの中にマイバッハパターンがあしらわれる。鍛造のボルトカバーを備えたマイバッハ専用の23インチ鍛造ホイールが、オプションで選択できる。

インテリアは、シートカバーが新デザインに。座面と背もたれの中央部分には、ダイヤモンドパターンのキルティング加工が施される。メルセデスマイバッハ専用のカラーコンビネーションとして、「MANUFAKTUR」のクリスタルホワイト/シルバーグレーパールと、MANUFAKTURのマホガニーブラウン/マキアートベージュが用意された。ドアを開けると足元には、メルセデスマイバッハパターンのアニメーションが投影される。

◆後席の乗員を重視したインテリア
インテリアには、吟味された素材を使用し、静粛性や広さを追求した。後席の乗員を重視して、電動リクライニングリアシートを採用する。ローラーブラインドを備えた電動パノラマサンルーフが標準装備された。マッサージシートも標準装備する。

オプションの大型センターコンソールを選ぶと、後席は独立2名がけとなる。この大型センターコンソールには、折りたたみ式テーブル、シャンパンボトル用のスペース付き冷蔵庫が装備される。シルバーシャンパンフルートも、純正アクセサリーで選択できる。

ドアを開くと、車高がわずかに下がり、照明付きのランニングボードが静かに、かつ速く(約1秒で)出現、乗降性を向上させる。このランニングボードは、陽極酸化アルミ製としている。

◆0~100km/h加速は4.2秒
パワートレインは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給したユニットだ。このV8ツインターボエンジンは、最大出力557hp/6000~6500rpm、最大トルク74.4kgm/2500~5000rpmを引き出す。

トランスミッションは、9速ATの「9Gトロニック」。駆動方式は、フルタイム4WDの「4MATIC」で、駆動トルクの可変配分が可能だ。このパワフルなV8ツインターボによって、0~100km/h加速は4.2秒で駆け抜ける。最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。

「E-ACTIVE BODY CONTROL」を備えた「AIRMATIC」サスペンションを標準装備する。フルアクティブサスペンションもオプションで用意されており、路面の凹凸を効果的に抑えることを可能にしている。

◆48Vのマイルドハイブリッド搭載
「EQブースト」を採用する。これは、エンジンと9速ATの間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。ブースト時には、このモーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、エンジンをアシストする。

48Vの電気システムにより、ハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行う。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に充分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。

また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性、静粛性に貢献するという。