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メルセデスベンツ『GLS』改良新型、全車48Vマイルドハイブリッドに…欧州で発表

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツは4月4日、最上位SUV『GLS』(Mercedes-Benz GLS)の改良新型を欧州で発表した。

◆新デザインのフロントグリルやバンパーを採用
現行GLSは2世代目モデルで、2019年春にニューヨークモーターショー2019でワールドプレミアされた。メルセデスベンツの最上位サルーンが『Sクラス』。現行GLSは、SUVのSクラスを目指して、開発された。この現行GLSがデビューから4年が経過し、初の本格改良を受けて、改良新型が欧州で発表された。

改良新型には、新デザインのフロントグリルを採用する。4本のルーバーは、シルバーシャドーで亜鉛メッキ加工された。フロントバンパーも新形状で、新しいエアインレットグリルを、ハイグロスブラックサラウンドと組み合わせる。大型アンダーガードも一新。リアはテールライトが新しい。アルミホイールには、光沢仕上げを施したヒマラヤグレー塗装の20インチマルチスポークが追加されている。

インテリアには、カタラーナベージュとバイアブラウンの2色のレザーカラーを新設定した。トリムパネルは、艶のあるブラウンのライムウッドが標準化された。スポーク部分にタッチコントロール機能を備えた最新世代のステアリングホイールを採用している。

◆加速時などにモーターがエンジンをアシスト
改良新型GLSはすべて、48Vテクノロジーと組み合わされた「スタータージェネレーター(ISG)」を備えたマイルドハイブリッドのみとなる。改良新型には、第2世代のスタータージェネレーターを組み込み、加速時などに、モーターが20~22hpのパワーと20.4~25.5kgmのトルクを発揮し、エンジンをアシストする。

ISGのシステムには48ボルトの電気システムが含まれており、エンジン停止、ブースト、回生などの機能があり、燃料を節約する。さらに、エンジンはISGの助けを借りて、迅速かつ快適に始動する。アイドリング時には、ISGとエンジンがインテリジェントに相互作用し、スムーズな動作を実現する。

ディーゼルの「GLS 450 d 4MATIC」グレードには、3.0リットル直列6気筒ターボディーゼルエンジンを搭載する。最大出力は367hp/4000rpmを発生する。最大トルクは、76.5kgm/1350~2800rpmを引き出す。ブースト時には、モーターが最大で20hpのパワーと20.4kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。動力性能は、0~100km/h加速が6.1秒。最高速は、250km/h(リミッター作動)となる。

日本仕様の現行型「GLS 400 d 4MATIC」グレードでは、3.0リットル直6ターボディーゼルエンジンの最大出力が330ps、最大トルクが71.4kgm。改良新型では、直6ターボディーゼルエンジンが強化されている。

◆最新のインフォテインメントシステム「MBUX」
インフォテインメントシステムの「MBUX」は最新世代になった。ディスプレイは、「クラシック」、「スポーティ」、「ディスクリート」の3種類の異なるスタイルと、ナビゲーション、アシスタンス、サービスの3種類のモードによって、カスタマイズできる。

クラシックでは、速度とエンジン回転数の2つの大型メーターの間に、各種情報を表示する。スポーティはレッドを基調とし、中央のレブカウンターをダイナミックなデザインにした。ディスクリートでは、縮小表示になる。さらに、2つのディスプレイは、周囲の照明と組み合わせて、7 種類の色に切り替えられる。センターディスプレイには、これまでと同じコンテンツをすべて表示し、タッチスクリーンとして直接かつ便利に操作できる、としている。